心のケアを音楽と絵本で体験できる「ピクチャーブックヒーリング」開催

2025年の冬、音楽と絵本のコラボを体感

2025年12月21日（日）、宮城県石巻市にある石ノ森萬画館では、「ピクチャーブックヒーリング」と題された特別なイベントが開かれます。このイベントは、東日本大震災をきっかけに始まった活動の一環で、絵本の朗読と音楽の演奏を組み合わせ、参加者の心のケアを目指すものです。

イベントの概要

「ピクチャーブックヒーリング」は、石ノ森萬画館の1階映像ホールで開催され、10:10から10:50までの約40分間、無料で体験できるプログラムです。入場にあたっての事前申込みは不要で、地域の人々を対象に広く参加が呼びかけられています。主催は立命館大学人間科学研究所の絵本プロジェクトで、協賛には地域の団体や企業が名を連ねています。

心に響く絵本と音楽

このプログラムの目的は、参加者に心の安らぎを提供することです。特に、震災後の子どもたちや地域住民にとって、心のケアが非常に重要であることに着目し、実施されています。初回から数えて14回目を迎える「ピクチャーブックヒーリング」は、石巻市との連携を重視した取り組みであり、地域のコミュニティを支える大切なイベントとなっています。

昨年のつながりを受けた新たな出発

特筆すべきは、メインビジュアルやパンフレットが著名な漫画家わたせせいぞう氏によってデザインされたことです。わたせせいぞう氏は、1980年代に人気を博した漫画「ハートカクテル」の著者であり、2018年には石ノ森萬画館で特別企画展も開催しました。その縁から、彼は石巻との深いつながりを持つようになりました。

これまでの成果と地域への想い

「ピクチャーブックヒーリング」は、これまでに仮設住宅や保育施設など、さまざまな場所で行われ、多くの参加者の心に寄り添ってきました。イベントを通して、絵本を媒介としたコミュニケーションが深まることが期待されています。参加者は、心温まる絵本の朗読を聴きながら、柔らかな音楽に包まれることで、日々のストレスから解放される時間を過ごせます。