SAF製造が始まる
2025-03-28 10:39:28

廃食用油を活用した持続可能な航空燃料の製造が始動

廃食用油を活用した持続可能な航空燃料の製造が始動



中央日本土地建物株式会社が日揮ホールディングスやレボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYと連携し、廃食用油を原料とする持続可能な航空燃料(SAF)の製造に向けた基本合意書を締結しました。この取り組みは、国内における脱炭素社会の実現を目指す新たなプロジェクト「Fry to Fly Project」の一環として進められます。

1. SAFの重要性とその効果



持続可能な航空燃料(SAF)は、化石燃料に依存せず、環境への負荷を軽減することができる燃料です。特に、廃食用油を100%原料とした場合、従来の航空燃料と比較してCO2排出量を約80%削減できるとされています。これにより、サステナブルな航空業界の実現に向けた具体的なステップが加速されます。

国土交通省もこの流れを後押ししており、経済産業省資源エネルギー庁と連携して「持続可能な航空燃料の導入促進に向けた官民協議会」を設立。航空分野での脱炭素化への努力が進められています。

2. 中央日本土地建物の具体的な貢献



中央日本土地建物は、京橋エドグランや丸の内センタービルディングなど自社が運営するビルから排出される廃食用油を提供することで、SAF製造に貢献します。具体的には、2023年3月から、年間約8,000リットルの廃食用油を回収する計画です。また、飲食店舗のテナントに対してSAFに関する環境価値の啓発や収集協力を促進する役割も担っています。

日揮HDはSAF製造に必要なサプライチェーンの構築を担当し、レボインターナショナルは廃食用油の回収・管理を行います。さらに、SAFFAIRE SKY ENERGYでは実際にSAFの製造を行います。

3. サステナビリティへの長期的な取り組み



中央日本土地建物グループは「サステナビリティ基本方針」を策定し、温室効果ガス(GHG)排出の削減や廃棄物の再利用率の向上、生物多様性の保全に重点を置いています。2050年までにGHGの排出量をネットゼロにする目標を掲げ、全サプライチェーンでの環境負荷軽減に取り組んでいます。廃食用油の提供に関するこの取り組みを契機に、他のビルでも同様のプロジェクトを進める予定です。

4. SAF製造の流れ



日揮HDとレボインターナショナルはコスモ石油株式会社とともに、廃食用油の収集からSAFの製造、輸送、供給に至るサプライチェーンの構築に注力しています。2022年にはSAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、2025年には年間約3万キロリットルのSAF供給を見込んでいます。具体的には、大阪府堺市にあるコスモ石油堺製油所でSAF製造装置の建設を進めており、2024年12月に完成を予定しています。

5. Fry to Fly Projectの概要



「Fry to Fly Project」は、家庭や店舗などで発生する廃食用油を活用し、SAFによる航空機の運航を実現しようとするプロジェクトです。日揮HDが事務局を務め、この取り組みに賛同する211の企業や自治体、団体が参加しています。共に、持続可能な未来を実現するための道を切り開いています。

中央日本土地建物グループの公式サイトはこちら

プロジェクト詳細は特設サイトをご覧ください


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会社情報

会社名
日揮ホールディングス株式会社
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
電話番号
045-682-1111

トピックス(経済)

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