上條淳士画集『LIVE』の魅力
2024年9月27日、漫画家・イラストレーターの上條淳士による新たな画集『上條淳士画集LIVE』が発売されます。彼のデビュー40周年を記念するこの作品は、長年のキャリアを通じて培ってきた「男はエロく、女はカッコよく」というテーマをもとにした数々の作品を収めています。上條は、印象的なシャープな描線や独特の画面構成を利用し、まるで映像作品のような流れを持つ作品を世に送り出してきました。
この画集には、代表作の名場面や最近のミュージシャンとのコラボイラスト、さらには新たに描き下ろされた作品も収められており、時代を超越したスタイリッシュなビジュアルを堪能することができます。ここでは、本書の詳細と、特別展についてお話しします。
原画展の開催
画集の内容に合わせて、上條淳士の原画展が東京文京区の弥生美術館にて開催されます。2024年9月28日から2025年1月26日までの期間中には、サイン会やトークイベントも予定されていますので、ファンにとっては貴重な機会となるでしょう。公式ページでは、詳細なスケジュールやイベント情報が発表されていますので、チェックしてみてください。
本書の主な内容
1. 音楽とのコラボレーション
画集には、様々なミュージシャンとのコラボレーションイラストも含まれています。特にBUCK-TICK、吉川晃司、HYDE、再結成したTHE STREET SLIDERSとのコラボは大きな話題を呼びました。これらの作品は、アルバムジャケットやグッズのために特別に描き下ろされたものです。
2. 漫画の名シーン
上條の代表作である音楽漫画『To-y』や、作画に細かいこだわりを持つ『SEX』など、漫画史に残る名場面も収録されています。それぞれが一枚のアートとしても楽しめるクオリティを誇っています。
3. 個展用の新作
ギャラリー展示の際に制作したキービジュアルやグッズイラスト、また最近刊行された完全版シリーズのために描かれた新作も本書に収められています。
4. 現代美術館のキュレーターによる論考
東京都現代美術館のキュレーター藪前知子氏による寄稿「上條淳士論」も収められており、上條の作品の深さや影響についての考察が行われています。
上條淳士について
1963年に東京都で生まれた上條淳士は、1983年に『モップ★ハンター』でデビューしました。以降、『To-y』をはじめとする多くの名作を世に送り出し、多彩な表現力でファンを魅了しています。また、ミュージシャンやアパレルブランドとのコラボレーションにも力を入れ、近年はギャラリーでの展示活動も精力的に行っています。
書誌情報
- - 書名: 上條淳士画集LIVE
- - 著者: 上條淳士
- - 定価: 4,950円(税込)
- - ページ数: 304ページ
- - ISBN: 978-4-7780-3360-6
- - 発行元: 小学館クリエイティブ、発売元: 小学館
この画集は、上條淳士ファンだけでなく、アートや漫画に興味がある方にも是非手にしてもらいたい一冊です。今後のイベントや展示に関する情報は公式サイトを通じて随時発表されていますので、ぜひチェックしてください。