マカフィー最新調査が示す2025年ホリデーショッピングの現状と対策

マカフィーの調査に見る2025年ホリデーシーズンのオンラインショッピングの現状

オンラインセキュリティ対策のリーディングカンパニーであるマカフィー株式会社は、2025年のホリデーショッピングにおける詐欺の実態を調査しました。調査対象は、日本を含む全世界7か国で18歳以上の8,600人。結果、オンラインショッピングの人気が高まる一方で、詐欺に対する警戒感が強まっていることが分かりました。

オンラインショッピングへの期待

調査によると、日本国内で72％の人々が、今年のホリデーシーズンにオンラインで買い物を行う意向を示しています。人気の理由として、44％が「送料無料や迅速な配送」、41％が「割引および特典」を挙げているため、オンライン市場は依然として魅力的に映っています。利用予定のアプリも、Amazonが58％でトップ、次いで楽天（30％）、Yahoo!ショッピング（29％）という結果が出ています。

しかし、こうした明るい現状とは裏腹に、約5人に1人は詐欺を恐れて買い物を控えているという厳しい現実もあります。特に信頼が重要視され、半数以上が「信頼できる情報源」が購入の決め手だと回答しています。

詐欺の実態と警戒感

調査結果の中で、怪しいショッピング関連のメッセージを受け取ったと答えた人は57％に上り、また45％が「ギフトや賞品のオファーを見たことがある」とのこと。高齢層ではこの傾向が顕著であり、信頼感が失われつつあることが伺えます。

さらに、技術の進歩とともにAIを使った詐欺にも懸念が集まっています。なんと、約4人に1人が、芸能人を装った偽のホリデーセール詐欺に遭遇したと回答。実際、被害にあった場合の平均損失額は13万円という試算もあります。

このような不安な状況を背景に、77％が「ホリデーシーズン中のオンラインショッピングで安全を確保するために、具体的な対策を講じる」と答えました。不明なリンクをクリックしない、信頼できるサイトのみを利用するなど、対策を講じる意向が高まっています。

2025年ホリデーシーズンの注意点

マカフィーは、ホリデーシーズンの安心したショッピングを実現するためのアドバイスを提供しています。まず、ソーシャルメディアのオファーに対しては、直接ウェブサイトへのアクセスを推奨。リンクを直接クリックすることは避け、自らURLを入力して確認することが重要です。

次に、メールやメッセージの確認においては、送信者のアドレスを確認するなど細心の注意を払うことが推奨されています。また、公共のWi-Fi利用は避け、安全なネットワーク環境でのオンライン活動が不可欠です。

さらに、不正な支払い要求として、ギフトカードや暗号資産に注意する必要があります。これらの方法での支払いは、通常のビジネスで求められることはありません。

マカフィーの栗山社長は、「詐欺師はホリデーシーズンに活発化します。信頼できるサイトでのみ購入し、個人情報の保護を徹底することが重要です」と警告しています。