伝統和菓子大手「大阪前田製菓」が三井物産に資本参加

大阪府藤井寺市に本社を構える株式会社大阪前田製菓は、創業以来105年の歴史を持つ和菓子メーカーです。今回、三井物産企業投資株式会社（以下、MCPI）が同社に資本参画することが正式に発表され、今後の成長と地域貢献に向け、大きな期待が寄せられています。

大阪前田製菓の実績と特長

大阪前田製菓は、「乳ボーロ」や「卵ボーロ」といったさまざまな高品質の焼菓子や和菓子を製造しており、地域の甘味処「甘党まえだ」を運営するなど、地域に密着した事業を展開しています。さらに、国際基準である食品安全規格「FSSC22000」を取得し、厳格な品質管理を実施していることで、消費者からの信頼も厚く、地域の食文化の発展にも積極的に寄与しています。

三井物産企業投資の取り組み

MCPIは、地域の伝統菓子メーカーの活性化を目指し、地方創生に貢献することに力を入れています。地域の銘菓・伝統菓子メーカーは、商品力に優れているものの、海外展開やデジタルトランスフォーメーション（DX）、事業承継といった課題にも直面しています。そのため、MCPIは、三井物産グループの豊富なネットワークや経営資源を駆使して、地域企業の持続的な成長を後押ししていきます。

パートナーシップの重要性

今回の資本参加を通じて、MCPIは大阪前田製菓を事業パートナーとして迎え入れ、共に成長していく方針です。また、現代表の前田重和氏は、引き続き代表取締役社長として同社を運営し、MCPIとの連携を強化しながら成長戦略を練ることになります。MCPIは非常勤取締役の派遣や現場人材の支援を行い、企業価値を高める取り組みを進めていく予定です。