防犯意識が高まる中での実態
近年、強盗や侵入事件を巡るニュースが増加し、多くの人々が自宅の防犯対策に注目しています。マクロミルによる最新の調査結果を基に、生活者の防犯意識の変化と対策の実態を見ていきましょう。調査は全国の18歳から79歳の男女3,000人を対象に行われ、2026年7月15日から7月16日の間に実施されました。
自宅の防犯意識が高まった人は約4割
自宅の防犯意識がこの1年間で高まったと感じている人は39.3%にのぼります。特にシニア層や戸建てに住む人々の防犯意識は顕著で、女性の70代においては45.7%が意識の高まりを実感しているとのことです。その背景には、トクリュウや闇バイトに関わる強盗事件の増加が影響しており、57.5%がニュースを見たことを防犯意識向上の理由に挙げています。
実際の防犯対策は物足りない現状
一方で自宅の防犯対策を実施している人は25%に留まっています。対策を実施しない理由として、経済的な負担や具体的な手段の不足があげられます。「何もしていないが、今後対策をしたい」と考えている人が51%もいる中で、実施率が低いことは対策のハードルの高さを示しています。特に経済的な理由は36.2%の人が挙げている他、効果的な防犯対策に関する情報が足りないという意見も多く見られました。
主流は手軽な“0円防犯”
防犯対策をしている方々に具体的な実施方法を尋ねたところ、最も多くの人が「在宅時も常に鍵をかける」ことを選びましたが、約3割は常時の鍵かけを行っていないこともわかりました。さらには「見知らぬ訪問者には出ない」や「録画機能付きインターホンを設置する」といった対策が続きますが、録画機能付きインターホンは特に若い女性に人気が高いようです。しかし、全体の流れとして、少ないコストで実行可能な“0円防犯”が主流となっています。
防犯対策による安心感は十分でない
防犯対策を実施している人のうち、安心感が高まったと答えたのはわずか11.8%で、加えて40.7%が「やや高くなった」と回答しています。ライフステージによる不安感の違いが背景にあり、実際に不審者の訪問を受けた人はより強く防犯対策が効果的だと感じているようです。しかし、46.8%が「変わらない」と答えていることは、防犯の現状に対する不安感の高さを物語っています。
新たな防犯アプローチが必要
調査から見えるのは、防犯対策が不十分であるとの認識が広まっているということです。個人や家族の安全を自己防衛で守っていく意識が高いことから、家庭内での対応や近隣とのコミュニケーションが防犯に寄与すると感じている人も多く見受けられます。現代のライフスタイルや家庭の形態に応じて、ハード面・ソフト面の両方から防犯対策を進めていく必要があるでしょう。
この調査を通じて、私たちの防犯意識の変化とそれに伴う対策の実態が浮き彫りになりました。今後、より効果的な防犯対策が求められる中で、個人の意識啓発とともに地域間の協力が鍵となるでしょう。また、障害を感じる人々が安心して暮らせる社会づくりのためには、実効性のある情報とサポートが不可欠です。