株式会社ピアズとチェンジホールディングス、M&Aプロセスアウトソーシング契約を締結
株式会社ピアズ(東京都港区、代表取締役社長:桑野隆司)は、株式会社チェンジホールディングス(東京都港区、代表取締役兼執行役員社長:福留大士)と2025年7月にM&Aプロセスアウトソーシング、いわゆるMPOに関するコンサルティング契約を結びました。この契約は、ピアズが今後の成長を促進するための重要なステップと位置づけられています。
契約の背景
ピアズは通信業界を中心に長年に渡り、セールスプロモーションや人材育成支援を通じて卓越した接客力を提供してきました。最近では、オンライン接客システム「ONLINX+」のリニューアルやAIロールプレイングシステム「mimik」の導入を行い、デジタルトランスフォーメーション(DX)やサービスとしてのソフトウェア(SaaS)分野に本格的に進出しています。
この背景には、戦略的M&Aを通じた事業構造の転換があり、不要な事業の譲渡やグループ再編を進めながら、成長の見込める領域に資源を集中させる方針があります。また、今年9月期の第2四半期決算でも、M&Aを成長戦略の中核に据えていることを明言し、今回の契約もこの戦略の一環といえます。
契約の具体的な内容
本契約に基づき、ピアズはチェンジHD及びその提携先と連携しつつ、以下の支援を受ける計画です。
- - 中期経営戦略に基づくM&A方針の策定: 市場のニーズに対応した戦略的なM&A方針を明確にします。
- - 候補企業のリストアップ及びシナジー評価: 競争力を高めるための企業群をピックアップし、そのシナジー効果を評価します。
- - PMI(M&A後の統合プロセス)に向けた統合シナリオ設計: 統合後のプロセスをスムーズに進めるためのシナリオを設けます。
- - 経営企画人材の育成を含む伴走支援: 定期的なミーティングを通じて、経営資源を育成するサポートを行います。
また、チェンジHDが提携している株式会社Arinosとの連携により、M&A実務に特化した専門的な支援体制も構築されています。
本契約がもたらすインパクト
チェンジHDは、2024年12月にM&A仲介大手の株式会社fundbookを完全子会社化し、M&A仲介・アドバイザリー機能とDX支援を融合した新しいMPOモデルを展開しています。このモデルは、これまでの実績からも期待できるものであり、特にその成功事例は多岐にわたります。実際、同社は過去に売上を15億円から450億円にまで引き上げた実績を持ち、また買収先の株式会社トラストバンクでは、買収後に売上を5億円から100億円、年間経常収益を20億円まで成長させた成功事例も存在します。
ピアズは、M&A支援に強みを持つパートナーとの協力を通じて、今後の実行力の向上を狙っています。それにより新たな事業分野への進出や、既存サービスとの相乗効果を生み出し、企業価値の持続的な向上に取り組む方針です。
今後の展望
この協業を通じて、ピアズは一過性の買収に留まらず、M&A戦略を核心に据えた成長を目指しています。さらにセールステックやBPaaS領域での新しい連携構想も検討中であり、M&Aを組み合わせた新たな価値創造に向けて意欲的に取り組む姿勢を見せています。これにより、ピアズは競争の激しい市場での優位性を確保し、さらなる成長を実現していくことでしょう。
会社概要
- - 会社名: 株式会社ピアズ
- - 所在地: 東京都港区港南2丁目16−4 品川グランドセントラルタワー 15F
- - 代表者: 代表取締役社長桑野 隆司
- - 設立: 2005年1月
- - 資本金: 75百万円
- - URL: https://peers.jp/