株式会社マツリカが営業AIエージェント「DealAgent」の提供をスタート
株式会社マツリカは、営業活動を自律的にサポートする新しいAIエージェント「DealAgent」の提供を開始しました。このAIエージェントは、営業プロセスの各段階において営業担当者に代わり、自動的に作業を遂行します。
「DealAgent」が注目されるのは、営業における顧客とのコミュニケーションを改善することに重点を置いているためです。導入初期の段階では、「情報共有」と「質問回答」に関する機能に焦点を当てています。これにより、営業担当者が必要とする“きっかけ”をAIが提供し、営業活動を円滑に進めることが可能となるのです。
日本の営業生産性向上の必要性
日本企業の営業生産性は、国際的に見ても低い水準にあります。マッキンゼーの2022年の調査によると、日本の営業生産性はアメリカと比較して約50%ほどしかありません。この背景には、情報整理や社内外での対応に追われる営業担当者が多く、営業本来の業務に十分な時間を取れない現状があるとされています。
このため、多くの企業では営業業務の効率化に力を入れていますが、それだけでは持続的な生産性向上には結びつかないと考えています。営業活動は「顧客」との関係によって成り立つものであるため、顧客との接点を強化することが重要とされています。
「DealAgent」の機能とは
営業AIエージェント「DealAgent」は、営業プロセスのさまざまな段階をサポートし、営業担当者がより効率的に業務を遂行できるよう設計されています。具体的には、最初の段階で顧客との情報共有と質問への回答能力を持つ「ニーズ発見エージェント」を提供しています。これにより、顧客のニーズを速やかに把握し、的確な提案ができるようになります。
1.
顧客との自動対話
「ニーズ発見エージェント」は、顧客との対話データを利用してニーズを特定し、自社の営業資料や提案資料を学習したAIチャットが顧客の質問に自律的に回答します。これにより、顧客への対応速度が向上し、人的リソースの負担が軽減されます。
2.
営業社内の情報検索
このAIエージェントは、営業担当者が必要とする情報を迅速に提供するための「ナレッジ検索AI」機能も備えています。営業資料や製品ビデオなどのコンテンツをAIが学習し、わずか10分で即時検索が可能となります。
開発責任者のビジョン
「DealAgent」の事業責任者である中谷真史は、「ただ社内業務を効率化するだけでは、企業の営業生産性が向上しない」と述べています。本質的な生産性向上には、営業と顧客の関係に直接介入し、業務フロー全体を支援するAIの開発が不可欠であると強調しています。
まとめ
株式会社マツリカの「DealAgent」は、営業活動のさまざまなプロセスを効率化し、日本企業の営業生産性向上に寄与する新しいAIエージェントです。今後、このAIエージェントが営業現場での運用を広げていくことが期待されます。詳しい情報やお問い合わせは、株式会社マツリカのウェブサイトをご覧ください。