リゾートホテルへの投資
2023-07-19 15:00:02
日本のリゾートホテル市場へ新たな投資が進行中
日本のリゾートホテル市場へ新たな投資が進行中
2023年7月19日、シンガポールと東京から発表されたニュースにより、シンガポールを拠点とする不動産プライベートエクイティ会社SCキャピタル・パートナーズ(以下、SCCP)、アブダビ投資庁、そしてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの三者が、共同で日本の重要な観光エリアに位置する27棟のリゾートホテルを取得したことが明らかになりました。
この取得は約9億米ドルの取引額で実施され、合計7,124の客室を擁するポートフォリオを構成しています。特にそのホテル群は、日本国内の観光需要に加えて、海外からのインバウンド需要をも取り込める戦略的な立地にあります。
投資の背景と展望
SCキャピタル・パートナーズのエグゼクティブは、この投資を「日本で最大かつ著名なホテルを取得する貴重な機会」と位置付けています。会長のスチャッド・チアラヌサティ氏は、今回の取引が長期のホスピタリティセクターの成長に寄与することを期待し、JHRA(ジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズ)がポートフォリオの回復と成長を最大限に引き出すための重要な役割を果たすことを強調しています。
アブダビ投資庁もこの取引についてコメントしており、不動産セクターがもたらすリターンと、旅行需要の回復によって日本のホテル市場が持つ成長の可能性に期待を寄せています。また、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの村田貴士氏も、特に高品質なホテル物件が市場のリバウンドからどのように利益を受けるかを楽しみにしています。
投資戦略の詳細
三者の投資戦略は、まず売上高の増加を図ることです。これにはリブランディング、流通チャネルの改善、さらには老朽化した部分の改装工事が含まれます。これらの施策を通じ、国内外の観光客が増加する中で、ポートフォリオ全体の利益を拡大させたい考えです。
SCCPは、アジア太平洋地域に特化した不動産投資運用会社として、長年の経験と確かな実績を持っています。そのため、地方の知識や文化を活かした投資が可能であり、地域への影響も考慮したアプローチをとることができます。
結論
今回の日本のリゾートホテルポートフォリオの取得は、リサージェンス(再生)を迎える日本のホスピタリティ業界にとって大きな意味を持ちます。アブダビ投資庁およびゴールドマン・サックスとの協力関係を深めることで、SCキャピタル・パートナーズがどのようにこのポートフォリオを運営・管理していくのかが注目されます。旅行需要の回復が期待される中、今後の動向に目が離せません。
会社情報
- 会社名
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SCキャピタル・パートナーズ・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿南1丁目1番1号
- 電話番号
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