2025年9月の電気自動車販売状況
マークラインズ株式会社が発表した2025年9月の電気自動車販売月報によると、世界の電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数が大幅に増加し、壊滅的な売上を記録しました。分析対象となったのは、中国、米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジル、英国、韓国、カナダ、イタリア、タイ、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの15カ国です。
世界的な販売台数の増加
2025年9月の電気自動車の販売台数は186.1万台に達し、前月比で21.7%の増加を記録しました。また、前年同月比でも22.8%の増加を見せ、過去最高の販売実績を更新しました。このことから、電気自動車の需要が急速に高まっていることがうかがえます。
販売シェアに目を向けると、電気自動車は全自動車販売台数に対し31.6%のシェアを占めており、前年同期比で3.8ポイントの増加となっています。2025年の1月から9月までの累計販売台数も前年同期比で24.8%増の1,270.5万台に達し、全自動車販売の26.5%を占めました。
ハイブリッド車の動向
一方、ハイブリッド車(HV)の販売台数は44.5万台で、前月比で8.9%の増加を見せましたが、前年同月比では1.9%減少しています。9月のシェアは7.5%で、こちらも減少傾向にあります。2025年1月から9月の累計販売台数は407.1万台で、前年同期比で15.2%の増加を記録しました。
メーカー別販売台数の推移
今年の電気自動車市場において最も成功を収めているメーカーはBYDです。9月の販売台数は35.7万台で、前月比で4.6万台増を記録しました。ただし、前年同月比では9.5%減と厳しい状況にあり、競争が激化していることが影響しています。
2位のGeelyは前月から2.9万台増の18.5万台で、前年同月比では52.5%の増加を見せるなど好調です。3位にはTeslaが18.1万台、4位にはGMグループが12.9万台、5位にはVWグループが9.6万台を記録しました。
競争の激化
BYDが苦戦を強いられる一因として、新興ブランドの台頭と競争の激化が挙げられます。Geelyの予想以上の成長がBYDにプレッシャーを与えていることは間違いありません。このように、今後も電気自動車市場における競争がますます白熱していくことが予想されます。
さらなる詳細データや各国・メーカー別のシェア、パワートレイン別販売構成については、マークラインズの情報プラットフォームをご覧ください。リンクは以下に記載されています。
マークラインズ電気自動車販売年報
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