富士見市立中学校で「認知症教育の出前授業」開催
日付は2024年9月5日(木)。この日は埼玉県富士見市にある富士見市立富士見台中学校の1年生約150名を対象に、株式会社メディカル・ケア・サービスが実施する「認知症教育の出前授業」が行われます。授業の目標は、子どもたちが認知症について理解を深め、将来を見据えた真剣な議論を促すことです。
レッスンの詳細
授業のスケジュールは、13:55から15:35までで、場所は富士見市立富士見台中学校に設定されています。この取り組みは、福祉に関心を持つ学生たちにとって非常に重要です。というのも、2025年には認知症を抱える高齢者やその予備軍が1,000万人を超えると予測されています。この現実を受け、子どもたちと共に「認知症」について考える機会を設けました。
認知症への理解を深める
授業は大きく分けて3つのパートで構成されています。まず最初のパートでは『認知症の症状とは?』というテーマで、記憶力や理解力の低下、さらにはその影響による行動や心理的な症状について学びます。この部分では、認知症の方への適切なアプローチや対応策も詳しく説明されます。
次に、グループワークを通して『誰もが暮らしやすい社会になるには?』というテーマで討議し、認知症の方が生活しやすい社会の実現に向けて、お互いの意見を交換します。
最後のパートでは、参加者一人ひとりが『明日からできる何かを考えよう!』というテーマで、授業での学びをアウトプットします。これを通じて、認知症についての理解をさらに深め、社会問題としての意識を高めることを目指します。
講師の紹介
今回の授業を担当するのは、メディカル・ケア・サービス株式会社の杉本浩司氏です。彼は「日本一かっこいい介護福祉士」として知られ、数々の講演活動を行ってきた実績を持っています。杉本氏は、高齢者ケアの現場で実際に経験したリアルな声を学生たちに届けることで、より具体的な理解を促し、興味を喚起します。
メディカル・ケア・サービスの取り組み
メディカル・ケア・サービスは、1999年に埼玉県さいたま市で設立された企業で、認知症ケアに特化したサービスを展開しています。現在は全国で350以上の介護施設を運営し、障害者福祉など多岐にわたる事業を展開しています。同社の理念は「認知症を超える。」というもので、すべての人がその人らしく生活できる環境を作ることを目指しています。
このような授業を通じて、認知症に対する誤解や偏見を取り除くことができれば、将来的にはより良い地域社会の形成につながることでしょう。認知症に対してオープンに語り合うことができる社会を、子どもたちと共に築いていくことの大切さが、ますます浮き彫りになってきました。