投資業務効率化を実現するシステム「RAZE」の先行情報公開
三重県鈴鹿市に本社を構える鈴木商事株式会社は、2025年4月19日、資産運用を行う企業向けに投資判断支援型業務支援システム「RAZE for Business」の先行情報を公開すると発表しました。
このシステムは、投資アドバイザーや資産形成支援を行う事業者に向けて設計されており、アドバイザー業務の効率化を図るための様々な機能を搭載しています。具体的には、蓄積されたテクニカルデータをもとに投資関連のサービスを支える機能が豊富にそろっています。
1. 投資業界の課題とRAZEの役割
近年、個人投資家の増加に伴い、投資アドバイザーへの需要が高まっています。しかし、事業者は「経験に基づく提案」や「説明が多くなってしまう」など、いくつかの課題にも悩まされています。このような中で、「RAZE」は迅速に複雑な市場状況を可視化し、アドバイザーが判断を下すための支援資料を自動的に提供します。これにより、提案の属人化を解消し、業務の効率化を実現することが可能です。
2. RAZEの主な機能
RAZEは以下のような特徴的な機能を持っています。
(1) マーケット状況の自動分析
過去10年の市場データを基に、現在に即した市場に近似したケースを自動で照合し、アドバイザーが提案時に活用できる分析メモや補足資料を提示します。こうした機能は、迅速な情報提供を可能とし、投資判断を行う際の大きな助けとなります。
(2) 判断基準ログ機能
この機能により、いつどのような判断基準に基づいて提案を行ったのかが記録されます。過去の情報を振り返ることや、社内での情報共有も容易となり、アドバイザーの質の向上に寄与します。
(3) カスタマーサポートの支援
顧客のリテラシーに応じたFAQテンプレートやよくある質問への対応例も内蔵されており、アドバイザーの負担を大きく減らすことができます。顧客対応にかかる負担を軽減することで、より質の高いサービス提供が行えるようになります。
3. 導入対象業種
RAZEは幅広い業種に対応しています。具体的には、投資アドバイザー事業者や金融商品仲介業者、証券系コンサルタント、富裕層向けの資産形成サービスを提供する法人、さらには保険や不動産と投資を組み合わせた代理業者などが想定されています。
4. サービス仕様と利用形態
このシステムはクラウド型で提供され、Webベースで使用することができるほか、スマートフォンとの連携も可能です。利用するためにはライセンス契約を結ぶ必要があり、ID別や顧客数に応じたプランも用意されています。また、初期導入時にマニュアルが提供されるほか、顧客向けの対応研修オプションもあります。
5. 開発者のコメント
鈴木商事の代表取締役、鈴木正ニ氏は、「RAZEは投資を代行するのではなく、支援するために設計されました。アドバイザーやサポート担当者の負担を軽くし、より多くの人々に資産形成の支援を届ける未来を目指しています。」と述べています。このコメントからも、RAZEが持つビジョンと意図が明らかにされており、投資業界での革新が期待されます。
このように、RAZEは投資業務の効率化を推進し、業界全体のサービス向上に寄与するツールとしての役割が期待されています。今後の発表に注目です。