最新AI技術で進化するアンケート解析の新境地とは?
近年、データ解析技術が急速に進化している中で、株式会社ヒューマノーム研究所が主催する「ヒューマノームゼミ」が注目を集めています。特に、8月30日に開催される第2回ゼミは、テーマを「心に迫る機械学習理論」とし、先端のアンケート解析手法についての洞察を提供します。
このセミナーでは、産業技術総合研究所の川本達郎氏と東京大学大学院の岡田謙介氏をお招きし、機械学習理論の進展とともに、どのようにアンケート解析が進化しているのかを深掘りします。川本氏は、自由記述回答の自動集計プロセスを解説し、従来の手法の限界を打破する新たなアルゴリズムの実力に触れる予定です。
機械学習によるアンケート解析の革新
市場調査やフィードバックとしてのアンケートは企業や研究において重要な役割を果たしています。従来の分析では、人間が自由記述の回答を一つ一つ分類し、解析する必要があり、ここが分析のボトルネックとして認識されてきました。川本氏の発表する統計的分類手法である「投票クラスタリング」は、大規模な自由記述式アンケートから自動的に意見のグループを抽出し、統計的な分析を行える技術です。この革新的手法は、アンケート解析のスピードと精度を飛躍的に向上させることが期待されます。
心理モデリングとコンピュータの活用
岡田氏による講演では、コンピュータ上での心理特性の測定方法に焦点を当てます。心理学的特性の測定には、従来の紙を使った調査とは異なるアプローチが必要です。例えば、回答に要した時間を収集することで、回答者の反応や理解度を分析できます。また、項目を適応的に提示することにより、回答者の心理状態をより正確に把握できるようになります。岡田氏は、数理心理学の知見に基づく新しい項目反応モデルの拡張を紹介し、その効果を検証します。
セミナーの詳細と参加情報
開催は2019年8月30日(金)、会場は株式会社リバネス 知識創業研究センター内のセミナールームです。定員は限定30名で、参加希望者は事前に申し込みが必要です。参加費は49,800円(税込)となりますが、ヒューマノームレポート購読企業や学生の方には無料枠も用意されています。
新技術の発展が進む中、データ解析の未来がどのように変わるのかを、行動科学と機械学習の交差点で考える貴重な機会です。参加者同士のネットワーキングや専門家との意見交換を通じて、知見を深め、未来の方向性を探る良いチャンスと言えるでしょう。興味のある方はぜひ参加をご検討ください。
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