紀陽銀行が新たなスタートアップデットファンドを設立
2023年、紀陽銀行、紀陽キャピタルマネジメント株式会社、SDFキャピタル株式会社の3社は、「紀陽スタートアップデットファンド1号投資事業有限責任組合」を共同で設立したことを発表しました。この新しいファンドは、国内の多様なスタートアップ企業の資金調達ニーズに応え、地域の経済成長を促進することを目的としています。
ファンド設立の背景
近年、スタートアップ企業の数は増加し、それに伴い資金調達のニーズも多様化しています。これまでの資金調達手段だけでは対応しきれないスタートアップも多く、特にデットファイナンスの需要は高まっています。このような状況を背景に、紀陽銀行とそのパートナー企業は、スタートアップ企業への直接的な投資を通じて地域経済の活性化を図ることを決定しました。
ファンド総額は10億円で、資金の半分以上は関西地域のスタートアップ企業に対して投融資を行う予定です。この地域の企業を支えることで、地元の経済にプラスの影響をもたらすことが期待されています。
ファンドの概要
紀陽スタートアップデットファンドの魅力は、地域密着型の投資です。紀陽銀行が出資することで、関西に根ざしたビジネスに対しての理解が深まり、効果的な支援が行える基盤が整います。また、紀陽キャピタルマネジメントとSDFキャピタルのネットワークとノウハウが、ファンドの運営において強力なサポートを提供します。
主にアーリーからレイターステージに位置するスタートアップを対象にしており、地域のニーズにマッチした事業が円滑に成長できるよう、スピーディーかつ柔軟な投資判断が行われる環境を整えます。
各社の紹介
1985年に設立された紀陽銀行は、和歌山県を中心に全国的に展開しています。顧客対応力に優れた金融機関として知られ、地域経済の発展を支える存在です。
紀陽銀行の公式サイト
2021年に設立されたこの企業は、投資に特化した機関であり、今回のファンド設立においても重要な役割を果たしています。
紀陽キャピタルの公式サイト
東京都品川区に本社を置くこの会社も2021年に設立され、スタートアップデットファンドの運営に注力しています。スタートアップ企業への多様な支援を行っています。
SDFキャピタルの公式サイト
まとめ
紀陽スタートアップデットファンドは、地域の若手企業を支援することで、地方経済の活性化を図る試みです。3社が協力し、地域の特性に応じた柔軟な資金提供を行うことで、地域経済の持続可能な発展につながることが期待されています。今後、ファンドがどのようなスタートアップ企業を支援し、どのように発展していくのか、その動向に注目です。