桂浜水族館がDX化!生物・業務管理システム「ハマスイ+」で進化
高知県の名所「桂浜」公園にある「桂浜水族館」が、生物・業務管理システムの導入と、それを活用した新サービス「ハマスイ+」を公開しました。
水族館は、多種多様な生物の飼育と、来館者への教育・エンターテイメントを提供する重要な役割を担っています。しかし、飼育業務は、餌の準備や給餌、成育の把握、環境整備など、多岐にわたり、夜間勤務もあり、飼育員の負担は大きいのが現状です。
桂浜水族館も、多くのファンに愛されながらも、リアルな来館者数の伸び悩みという課題を抱えていました。そこで、飼育員の負担軽減と、ファンとの距離を縮めることを目的に、DX化を進めることになりました。
飼育業務の負担軽減と効率化
新たに導入された生物・業務管理システムは、飼育員の負担軽減と効率化を目的としています。
- - 館内スタッフの行動把握: 各作業エリアにおける滞留時間の自動計測により、業務時間の可視化を実現
- - 生物の成育把握: AI解析による生物の成長状況の把握
- - 水質データの自動取得: 飼育環境の安定化を支援
- - 遠隔給餌: 夜間業務の負担軽減
- - 24時間監視: リアルタイム/録画による監視体制の強化
これらの機能により、飼育員の負担軽減、業務効率の改善、そしてより安定した飼育環境の実現を目指しています。
ファンとの距離を縮める「ハマスイ+」
新サービス「ハマスイ+」は、生物・業務管理システムの機能を活用し、ファンとの距離を縮めることを目的としています。主なコンテンツは以下の通りです。
- - 会える水族館: スタッフの現在地をリアルタイムで確認できる機能。飼育員と出会えるチャンスも!
- - オンライン餌やり: 水族館業界初の試みとして、遠隔から餌やり体験ができます。
- - 特典映像: 生物たちの貴重な映像を公開。カワウソ舎のリニューアルオープン時には、コツメカワウソのリアルタイム映像を配信予定です。
DX化による期待される効果
今回のDX化は、業務効率化だけでなく、ファンとのエンゲージメント強化、地域貢献など、多岐にわたる効果が期待されています。
- - 業務効率化: 人件費削減、従業員の業務範囲拡大、夜間勤務の削減、ノウハウの共有化
- - ファンとのエンゲージメント強化: イベント情報の発信、来館誘導、スタッフとの交流
- - 地域貢献: データ活用による地域教育への貢献、周辺観光地との連携
今後の展望
桂浜水族館は、今後もDX化を進め、生物にとって、ファンにとってより良い環境の実現を目指していくとのことです。
まとめ
桂浜水族館のDX化は、飼育業務の効率化とファンとのエンゲージメント強化という、水族館にとって重要な課題解決に向けた取り組みです。今回の取り組みが、他の水族館のDX化を促進するきっかけとなることを期待しています。