ABELが目指すデータドリブンな競走馬管理
近年、競走馬の育成や管理においてもデジタル化が進展しています。そんな中、株式会社ABELが注目を集めています。彼らは、データとAIに基づいた競走馬の調教とケガ予防を目指すスタートアップで、その特別なプロダクト「EQUTUM」は、競走馬管理に革命をもたらすことを目指しています。
資金調達の背景と目的
最近、ABELは7,400万円の資金調達を果たしました。この資金は、競走馬管理クラウド「EQUTUM」のさらなる開発や、調教師と獣医師の連携を強化するために活用される予定です。競走馬はアスリートであり、常に怪我のリスクと隣り合わせです。ABELのビジョンは、「すべての動物が健康で、幸せに共生できる世界を実現する」ことであり、この実現に向けた第一歩が「EQUTUM」の構築です。
EQUTUMとは何か?
「EQUTUM」は、競走馬の調教において、従来の経験に基づくアプローチからデータドリブンな意思決定へと転換を図るクラウドサービスです。具体的には、スピードやストライド、心拍数などの生理的データを駆使し、各馬の適性をより正確に推測することが可能となります。これにより、過去のトレーニングやレース結果をもとに、再現性が高く効率的な馬の育成が期待できます。
さらに、今後は獣医師との連携を強化し、怪我の予測や早期発見技術の導入も視野に入れています。これにより、競走馬の安全とパフォーマンスの向上が図られるのです。
投資家の期待とコメント
ニッセイ・キャピタルやDIMENSIONといった著名な投資家たちが、ABELのビジョンに強く共感し出資しています。ニッセイ・キャピタルのシニアキャピタリスト、三野隆博氏は、ABELが目指す「データドリブンな競走馬管理」が、怪我の早期発見や競走適性の見極めに貢献することを信じています。また、DIMENSIONのビジネスプロデューサーである家弓昌也氏は、国内トップクラスの厩舎からも支持されている現状を踏まえ、さらなる成果を期待しています。
創業者大島秀顕の想い
会社の代表である大島秀顕氏は、幼少期からの乗馬経験や愛犬との交わりを通じて、動物と深い関わりを持ってきました。彼は、「多くの動物が人間の経済活動の犠牲になっている現状」を憂いながら、テクノロジーを駆使して動物たちを救いたいという強い意志を持っています。この強い想いが、EQUTUMの開発へとつながっています。
未来への期待
競走馬もアスリート同様、データによるトレーニングが必要不可欠です。ABELは、強力な投資家と共に共同開発を進めており、次世代の馬作りを実現するため邁進しています。今後、データを活用することで最大限のパフォーマンスを引き出し、安全で快適な競走馬の未来を照らしていくことでしょう。
会社概要
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住所:東京都品川区西五反田8-2-12 アール五反田4B-2
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設立:2021年12月
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代表者:大島 秀顕
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事業内容:競走馬管理クラウド「EQUTUM」の開発・提供
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URL:
abel-inc.com
競走馬の未来を変えるため、ABELはこれからも挑戦し続けます。私たちもその進化を見守り、応援していきましょう。