日立ソリューションズ、Automotive SPICE®4.0対応ツールを発表
株式会社日立ソリューションズは、2025年1月9日より新しい自己診断ツールを販売開始します。このツールは、車載ソフトウェア開発において重要な品質、安全性、サイバーセキュリティの規格であるAutomotive SPICE®4.0に対応したものです。自動車業界の技術革新が進む中、同社は企業が必要とする支援を強化することで、安全で快適なモビリティ社会の実現を目指しています。
自動車業界の変化とAutomotive SPICE®の重要性
近年、自動車業界ではソフトウェア定義車両(SDV)に向けた取り組みが加速しています。SDVは、ソフトウェアを用いて車両の機能や性能を柔軟に制御・更新することを特徴としており、これにより設計や製造、運用方法の革新が求められています。この業界の変化に伴い、ソフトウェアの品質と開発プロセスの評価・改善が一層重要視されています。
Automotive SPICE®は、ソフトウェア開発プロセスの質を高めるための評価フレームワークを提供し、エンジニアリングとマネジメントの視点からプロセスの改善を促進します。これにより、高品質なソフトウェア開発が可能となるのです。
新しい自己診断ツールの特長
迅速な規格準拠の支援
新しい自己診断ツールでは、Automotive SPICE®のVer4.0に対応した内容で、従来のコンサルタントによるアセスメントに加え、企業が短期間かつ低コストで規格準拠状況を確認できるようサポートします。特に、Ver4.0で新たに加わったハードウェアエンジニアリングや機械学習エンジニアリングにもしっかり対応しており、現場での迅速な改善策の導入が可能となります。
グローバル対応の強化
企業では、国内外に開発拠点が存在するため、新しい自己診断ツールは日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語に対応しています。この多言語対応により、発展途上国や他国の開発チームも使いやすくなり、規格準拠状況の把握が可能になるのです。
展示会情報と今後の展望
日立ソリューションズは、2025年1月22日から24日に東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブ ワールド2025第2回 SDV EXPO」に出展し、今回の自己診断ツールの詳細を披露します。さらに、今後も企業のアセスメントや監査、改善活動をサポートするために、取り組みを継続する方針です。
このように、日立ソリューションズは自動車業界のニーズに応える形で進化したソリューションを提供することで、安全で快適なモビリティ社会の実現へ向けた一歩を踏み出しました。
詳細情報については日立ソリューションズの公式ウェブサイトをご確認ください。これからますます進化する自動車業界において、Automotive SPICE®の重要性と同社の新しいインフラがどのように役立つかが注目されています。