DiFi工法™試験施工
2025-12-18 15:19:26

橋梁の維持管理を革新するDiFi工法™の試験施工が静岡県伊東市で実施

静岡県伊東市でのDiFi工法™試験施工



2025年12月に、静岡県伊東市の国道135号にて新しい橋梁補強法、DiFi工法™の試験施工が行われる。これはオリエンタル白石株式会社と日鉄ケミカル&マテリアル株式会社が共同で開発したもので、全国で初めての施工となる。

この工法は、FRPプレートを用いてプレストレストコンクリート(PC)T桁の間詰め部を補強するもので、維持管理性や高耐久性、そして施工の迅速性に優れている。特に、日本のインフラの老朽化が進む中で、新たに開発された技術が求められる時代背景もこの試験施工に大きな意義を持たせている。

背景と必要性



日本国内には、第二次世界大戦後の高度経済成長期に整備された多くの道路橋やトンネルが存在し、それらの老朽化が深刻な問題となっている。国土交通省によると、2030年までに建設から50年以上経過した道路橋の割合が54%に達する見込みで、補修や補強の必要性が高まっている。
この状況に応じて、オリエンタル白石と日鉄ケミカル&マテリアルは「DiFi工法™」を開発し、国道135号の渚橋で初めてその施工効果を評価することとした。

DiFi工法™の特長



DiFi工法™は、エポキシ樹脂を充填した溝の中にFRPプレートを差し込むという新しい補強手法だ。従来の工法に伴う問題、例えば施工時の複雑さや既存部材の維持管理の難しさを克服し、以下の特長を持つ。

1. 簡易施工: 荷重機を不要とし、短い工期で補強が可能。
2. 適応性の高さ: 複雑な形状を持つ床版も対応でき、補強材を個別に作る必要がない。
3. 高耐久性: 非腐食材料を使用することで、沿岸地域などでの耐久性が向上。
4. 目視観察の可能性: 一定間隔の溝があるため、容易に既設部材を目視で観察できる。

試験施工の詳細



試験施工では、施工前の計測から始まり、溝の形成、エポキシ樹脂の充填、FRPプレートの挿入といった一連の工程が行われる。また、モニタリング機器を設置し、構造性能の経時評価も兼ねている。これにより、実際の橋梁への施工が可能であるかどうかを確認し、効果を数値で追跡する。

今後の展望



オリエンタル白石は試験施工から得たデータをもとに、DiFi工法™の実用化に向けた取り組みを進め、インフラ整備の研究開発を推進していく。持続可能な社会に向け、インフラの補修や補強技術の必要性が高まる中、この新しい技術が未来のインフラ補強に寄与することが期待される。

まとめ



近年のインフラ老朽化に伴い、効率的で持続可能な補強手法が求められる中、DiFi工法™はその一翼を担う重要な技術となる。今回の試験施工が成功することで、今後多くの橋梁やインフラにおける補強が期待される。これからの動向に目が離せない。


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会社情報

会社名
オリエンタル白石株式会社
住所
東京都江東区豊洲五丁目6番52号NBF豊洲キャナルフロント
電話番号

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