婚活とコミュニケーションの新たな真実
婚活が進む現代社会において、連絡先の交換が成功するかどうかは、単なる条件の一致だけでは決まらないことが明らかになりました。株式会社Parasolと早稲田大学人間科学学術院の共同研究により、婚活の場における会話のスタイルや内容が、どのように結果に影響を与えるのかが詳しく分析されました。
研究は、6,274件のお見合いデータを元に行われ、「話速」「発話量」「会話の好み度」が最も重要な要因であることがわかりました。他の要因、例えば年齢差や年収差、外見の好みといった伝統的な判断基準よりも、会話そのものがコミュニケーションの成功に繋がることが示されました。
研究の経緯と目的
ヒトオシは毎日多くのカップルをマッチングしていますが、条件的には相性が良い場合でも、実際のお見合いにおいて会話がスムーズにいかないケースが多く見受けられます。これを踏まえ、婚活における実際の会話データに基づいた科学的なアプローチが求められていました。この思いから、飯塚栞さんの協力を得て、早稲田大学・菊池英明研究室との共同研究が始まりました。
具体的な分析結果
1.
会話の好み度がカギ: 14の要因の中で、連絡先の交換に最も影響を与えるのは、男女の間での「会話の好み度」であると判明しました。これは、年齢差や収入などの他の要素よりも重要であることが証明されました。
2.
お見合いの実際のデータから: 実際のお見合いを40組調査したところ、連絡先の交換が成功した女性は、話速が速く発話量が多いことが明らかになりました。
3.
プロの視点にも反映: マッチングプランナーへのアンケートからも、男女での話速や質問の回数が均等である方が望ましいとの意見が多く集まりました。このことからも、コミュニケーションのバランスがいかに重要であるかが証明されました。
この研究結果を受けて、参加者や婚活中の男女への具体的なアドバイスも提示されています。特に、女性が積極的に会話をリードし、テンポよく話すことで、連絡先の交換成功率が上がることが強調されています。
研究への期待
飯塚さんは、「今回の研究の成果が、婚活の場でどのような会話が有効なのかを知る助けになることを願っています」と語っています。また、ヒトオシの代表伊藤早紀さんも、研究によって得られた知見が現場での経験を裏付けたことに感謝の意を示しました。特に、男性が会話のリードをすることで、より良い結果が得られることを指摘しています。
この研究は、婚活シーンでの新たなアプローチを提示し、今後も多くの人々にとっての価値あるガイドラインとなることでしょう。さらに、今後もこの研究が深められ、より多くのデータが蓄積されることが期待されます。婚活中の方々にとって、この研究が新たな出会いのきっかけとなることを願っています。