東急不動産ホールディングス、GPIFから「優れたTNFD開示」に選定
東急不動産ホールディングス株式会社(以下、当社)は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が発行した2024年度版「サステナビリティ投資報告」において、「優れたTNFD開示」が行われている企業の一つに選ばれました。この選定は、国内の運用会社20機関からの評価を基に行われ、我々は高い評価を得て、国内の不動産業界で最高評価を受けたことになります。
TNFD開示とは何か?
TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)は、自然に関する財務情報の開示を促進するためのフレームワークです。企業が自然環境にどれだけ影響を及ぼしているかを明示することにより、ステークホルダーとの信頼関係を築くことが目的とされています。当社におけるTNFDレポートは、自然保護と持続可能な開発に対するコミットメントを示す重要な資料です。
選定の理由と評価ポイント
当社が選ばれた理由は以下の4点に集約されます。
1.
業界初のTNFDレポートの発表
2023年には「TNFDレポート(第1版)」を発表し、その後「TNFDレポート(第3版)」に改訂しました。LEAP分析を通じて、都市開発における自然の影響やリスクを的確に捉えています。
2.
地域貢献の定量的分析
「広域渋谷圏」や「東急リゾートタウン蓼科」に関する具体的なデータを用いた貢献分析が評価され、地域と企業の価値向上が両立したイメージを提供しています。
3.
先駆的なデータ活用
独自調査やビッグデータを活用したLEAP分析を実施し、TCFDやTNFDの統合開示を行うことで業界をリードしています。
4.
ネイチャーポジティブへの明確な転換
緑地面積の推移を詳細に分析し、当社の活動がネイチャーポジティブに寄与していることを示しました。
これらの要素がGPIFによる専門的な評価を受ける要因となったと考えております。
今後の展望と持続可能性への取り組み
当社は、2025年2月に行われる環境省主催「第6回ESGファイナンス・アワード・ジャパン」において、さらに高い評価を狙っています。TNFDレポートの発表を継続し、地域社会との共創を通じた持続可能な発展に力を入れていく所存です。
また、気候に関連した情報開示を深めていくと共に、具体的な数字やデータを通じて透明性の高い経営を進めていきます。さらに、長期ビジョン「GROUP VISION 2030」に基づいて、環境先進企業を目指して様々な取り組みを進めていく考えです。2024年にはRE100の目標も達成し、業界内でのリーダーシップをもって地域と自然に貢献してまいります。
今後とも、当社のサステナビリティに関する最新情報を通じて、持続可能性への取り組みをお伝えしていきます。