「deleteC大作戦2025」キックオフイベント
「deleteC大作戦2025」が2025年9月に全国で開催されることが決まり、そのキックオフイベントが2025年8月31日に東京・日本橋で行われました。このプロジェクトは、がんを治せる病気にすることを目指し、全国の市民、企業団体、医療者が一体となって取り組むものです。
deleteCの歴史
認定NPO法人deleteCは、2019年に設立され、がん治療研究の支援と啓発を行ってきました。昨年より規模を拡大し、2025年にはさらに多くのステークホルダーが参加予定です。今回のイベントでは新たに9つのアクションが発表され、それぞれの参加者がどのようにこれに貢献できるかを共有しました。
イベントの目玉
モデレーターとして登壇したのは、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春氏です。彼は多くの起業家やイノベーターを取材してきた経験を元に、「カジュアルソーシャルアクション」の経済的インパクトや医療・教育分野への可能性についてパネルディスカッションを進行しました。
経済分野の視点
このイベントには、サミット株式会社の代表取締役社長、服部哲也氏と、サントリー食品インターナショナルの専務執行役員、沖中直人氏も参加。彼らはdeleteCの活動がどのように企業のCSR(企業の社会的責任)に寄与しているかを語りました。特に、C.C.レモンのように「C」を消すことがブランドに与える影響や、CSRの観点からのアプローチが紹介されました。
教育分野の取組
教育分野では、クラーク記念国際高等学校の佐藤玲奈氏が登壇。彼女は生徒が参加するプロジェクトを通じて得られる教育的な価値を強調しました。具体的には、deleteCの活動が生徒たちにどのような変化をもたらすのかを共有しました。
医療界のインサイト
がん医療の分野からは、一般社団法人日本癌治療学会の理事長、吉野孝之氏が登場。「deleteCは市民と医療の架け橋になる」という言葉で、市民がいかにがん治療研究を支援するかという重要性を訴えました。また、東北大学の川上尚人教授も、がん治療研究に参加することで得られる社会的意義を語りました。
新たなビジョン
「自分にできることはきっとある」。これがdeleteCの新たなスローガンであり、多くの参加者がこのビジョンを持ちながら今後の活動に参画することを期待されています。1億人が参加する「deleteC大作戦2025」に向けて、様々なカジュアルソーシャルアクションが進められ、がんを治せる病気への道を切り開く一歩ともなることでしょう。
イベント概要
イベントは室町三井ホール&カンファレンスで行われ、参加は無料でした。多くの方々が集まり、カジュアルソーシャルアクションの枠を超えた新たな社会貢献の形について考える貴重な場となりました。
参加者たちが一丸となって、がん治療研究を支援し、希望の風景を創造するための一歩を踏み出した「deleteC大作戦2025」。今後の共同作業から目が離せません。