ラピュタロボティクスが物流の新たな時代を切り開く
物流業界が抱える課題は年々深刻化している中、ラピュタロボティクス株式会社は、北海道の国分北海道株式会社が運営する札幌ロジスティクスセンターにおいて、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を導入しました。このプロジェクトの開始により、札幌ロジスティクスセンターでは安定した運営が期待されるだけでなく、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成も進められる見込みです。
導入の背景と課題
国分北海道の札幌ロジスティクスセンターでは、深刻な人手不足に直面しており、限られた人員で効率的に運営するための体制が求められていました。特に短期雇用やスポットワーカーの活用が増加する一方で、従来の作業システムはベテラン作業者に依存することが多く、経験の浅い新規スタッフが即戦力として活躍するには時間を要することが課題でした。また、少子高齢化による労働人口の減少も影響し、重労働の軽減が急務となっています。
さらに、作業内容が複雑化する中で、業務の標準化が重要であり、誰もが一定の品質で業務を遂行できる体制が求められているのも現状です。そのため、DX人材の育成も新たなテーマの一つとして浮上しています。
このような背景から、札幌ロジスティクスセンターでは、ラピュタロボティクスが提供する「ラピュタPA-AMR」の導入を決定したのです。
ラピュタPA-AMRがもたらすメリット
1. 既存倉庫への導入が容易
自動倉庫やソーターのシステムは、導入に際して大規模な投資や施設のレイアウト変更を必要とすることが多く、これに対してラピュタPA-AMRは通路幅の最小限の調整だけで導入が可能です。これにより、既存の倉庫においてもスムーズな導入が実現できます。
2. 作業効率の向上
食品業界では、ケースの小分け作業が多く、そのための人員負担が大きいのが現状です。しかし、ラピュタPA-AMRはこの小分け出荷作業との親和性が高く、労力を大幅に軽減し、効率化が期待されています。
3. プロジェクトの円滑な立ち上げ
国分関信越株式会社での先行導入の成功から得た具体的な運用イメージを持つことで、国分北海道でのプロジェクトもスムーズに立ち上げることができました。この実績があったことで、国分グループ内の協力体制が整い、計画通りの進行が実現しました。
物流革新の未来へ
今後も、ラピュタロボティクスと国分グループは連携し、ラピュタPA-AMRを通じて物流業界が抱える様々な課題解決に注力してまいります。
国分北海道内の運営方針
国分北海道の物流運営課長の藤田直樹様は、次のようにコメントされています。「我々は、人手不足や属人的な作業から脱却し、安定した運営を目指す中で、ラピュタPA-AMRの導入に大きな期待を寄せています。このシステムを活用することで、誰もが一定の品質で業務を遂行できる環境を整えていきたいと思っています」
企業情報
国分グループ本社株式会社
- - 所在地: 東京都中央区日本橋1-1-1
- - 代表者: 國分 勘兵衛
- - 事業内容: 酒類・食品及び関連消費財の卸売業、流通加工、配送業など
- - URL: 国分グループ
ラピュタロボティクス
ラピュタロボティクスはETH Zürich発のベンチャー企業であり、「ロボットを便利で身近に」というビジョンのもと、次世代のクラウドロボティクスプラットフォームを開発しています。世界各国から集結したエンジニアと営業チームが力を合わせて、お客様に最適なロボットソリューションを提案しています。