高齢者の交通事故ゼロを目指して
2023年11月17日、山口市にて日本自動車連盟(JAF)山口支部と山口県作業療法士会が合同で「高齢者が係る交通事故防止に関する業務連携」の締結式を開催しました。この取り組みは、交通事故の中でも特に高齢者が関与するケースに着目し、安全で安心な交通環境の創出を目指すものです。
背景と目的
昨今、高齢者ドライバーによる交通事故が増加していることは、大きな社会問題とされています。特に、身体的衰えが引き金となり、操作ミスなどが事故に繋がるケースが多いのです。JAF山口支部の支部長、大原敏之氏はこの問題を深く認識し、作業療法士会との連携を決意しました。
この業務連携の目的は、まず第一に高齢者ドライバーに対する交通安全の知識を提供すること、そして第二に、身体機能の衰えを予防し、運転寿命を延ばすための講習会を開催することにあります。これにより、交通事故の減少に繋げる狙いがあります。
講習会の内容
従来、JAFが行っていた講習会では主に交通ルールや運転技術に関する内容が中心でした。しかしながら、身体機能の低下に対する予防策が不足しているという課題がありました。今回の新たな取り組みにより、作業療法士による身体機能のアセスメントやトレーニング方法を取り入れた講習会を開催することが可能になりました。
具体的には、受講者自身が自分の身体機能を確認するセッションを行い、その結果に基づいたアドバイスやトレーニング方法を提供します。このように、JAFの交通安全知識と作業療法士会の専門的な身体機能向上の知識を融合させることで、より実践的で効果的な講習が実現します。
締結式の詳細
この締結式は、以下の通り行われました。
- - 開催日時: 2023年11月17日(月)13:00~13:30
- - 会場: JAF山口支部2階会議室(住所: 山口市朝田2094-1)
- - 出席者:
- JAF山口支部 支部長 大原敏之
- JAF山口支部 事務所長 吉田慎也
- 山口県作業療法士会 会長 木下大介
- 山口県作業療法士会 副会長 原直利
式では、協定書の署名が行われ、参加者からは今後の取り組みへの期待が寄せられました。質疑応答も行い、参加者全員が真剣にこの問題に向き合う姿勢を見せていました。
今後の取り組み
今後、JAF山口支部と山口県作業療法士会は、連携した講習会を定期的に実施し、多くの高齢者ドライバーに参加を促すことで、交通事故ゼロを目指して活動を続けていく方針です。
高齢者の安全な運転を支援するために、これからも様々な施策が展開されていくことでしょう。この取り組みが多くの高齢者に周知され、実際の効果が見える形で現れることを期待しています。