中重度障がい者支援のリハスが資金調達を実施し、全国展開へ
株式会社リハス(本社:石川県金沢市、代表取締役:岩下琢也)は、中重度の障がい者に特化した就労支援サービスを展開しています。このたび、ほくりくスタートアップコミュニティ投資事業有限責任組合(以下、ほくりくスタートアップコミュニティファンド)からの出資を受けて、第三者割当増資を実施しました。今後もエクステンションラウンドを続け、さらなる資金調達を計画しています。
このファンドは地域経済の活性化を目的に、北陸地域の優れたスタートアップ企業への投資を行っているベンチャーキャピタルファンドであり、リハスのビジョンに共感したことから、出資に至ったとのことです。
リハスの成り立ちとサービス展開
リハスは2012年に設立され、創業者の岩下代表は医療機関での作業療法士としての経験を活かし、「障がいのある方でも地域で活躍できる社会」の実現を目指しています。現在、全国に56拠点を展開しており、約70%が医療福祉専門職から構成されています。この体制により、中重度障がい者に対する就労支援や生産活動支援を効率的に実施しています。
特に、障がい特性や生活特性に応じたサービスの標準化を図り、ソーシャルフランチャイズによる全国展開を進めています。さまざまな福祉のニーズに応じた質の高いサービスを提供することを重視しており、これまでの経験と実績があります。
障がい者活躍の促進
現在、日本には約1,160万人の障がい者が存在し、そのうち中重度の障がい者が占める割合が増加傾向です。特に、高齢化が進む中、日中の支援や社会参加の場を提供する重要性が高まっています。このような課題に対し、リハスは質の高い就労支援サービスを実現するための取り組みを行っています。
資金調達を経て新たな専門職の採用や事業所の展開を進め、より多くの地域に貢献する機会を増やすことを目指しています。また、企業との共創も重要なテーマであり、企業の人材不足に対し、中重度の障がい者の能力を活かせる環境を整え、社会全体の持続可能な変革を推進する意向を示しています。
今後の展望
リハスの代表取締役、岩下は、「福祉が地域を支える社会の実現」を目指し、障がい者が支えられるだけでなく、自ら地域を支える存在になれるような仕組みづくりを重視しています。今回の資金調達を契機に、事業の成長はもちろん、社会の課題解決にも力を入れていく方針です。
ほくりくスタートアップコミュニティファンドの高田代表もリハスのミッションに共感し、高齢者や中重度障がい者に向けた多層的なサービスの設計を評価しています。今後の株式上場に向けて、リハスはリードインベスターとしての期待に応えつつ成長を続けていくことでしょう。
このように、リハスは障がい者支援の新たなモデルを構築するための資金調達を実施し、全国展開を見据えた活動を進めています。その取り組みが、障がい者の社会参加をさらに促進することになると期待されています。