製造業の強い味方!EUサイバーレジリエンス法全30講座を提供開始
株式会社ICS研究所は、製造業向けに非常に重要な法令であるEUサイバーレジリエンス法(CRA)への対応を解説する全30講座の動画シリーズを提供し始めました。この新しいeラーニングプログラムは、製造業におけるサイバーセキュリティの重要性を考慮し、多数の問い合わせから生まれたものです。
背景にある現実問題
EUサイバーレジリエンス法は2027年に本格施行される予定であり、これに対応しない限り、EU市場に製品を輸出することは困難となります。法案は広範な要求事項を含んでおり、企業が直面する課題は多岐にわたります。ICS研究所が2025年の初めに公開したWeb解説記事に対して、製造業からの反響が非常に大きき、具体的な対策を求める声が多数寄せられました。それを受けて、専門的で実践的な知識を提供する講座シリーズが企画されたのです。
サイバーレジリエンス関連シリーズの特長
このシリーズは、サイバーレジリエンスの考え方を実装する手助けをするために設計されています。内容は以下の4つの学習領域に分かれています。
1.
EU法規制の理解と準拠
CRAの基本から関連する機械規則やAI法についてまで解説し、各企業がどのようにして法に準拠すれば良いかを具体的に示します。
2.
レジリエンス戦略の実践
攻撃のリスクを前提として、企業が取るべき多層防御や迅速な復旧手法を学びます。
3.
OT/制御システムの技術的防御
SCADAやPLCなど、製造現場に特有なリスクに対する実践的技術の防御策を解説します。
4.
セキュリティを支える組織と運用
CSIRTやPSIRTの構築、内部監査の進め方を学ぶことで、持続的なセキュリティの維持・向上を図ります。
eラーニングによるアクセスと利便性
この講座シリーズは法人向けのeラーニングサービス「eICS」として提供されていて、2025年中に全30講座の完成を目指して制作が進められています。すでに6講座が公開されており、今後も順次公開される予定です。
「eICS」は場所や時間を問わず、何度でも学習できるという特徴を持ち、受講者にとって非常に便利な学びの環境です。受講料は120,000円(税抜き)で、1年間見放題の講座が提供されており、266講座以上の内容を学べます。また、実務に役立つ能力を評価する「制御システムセキュリティ実務能力検定」も実施しています。
ICS研究所の将来展望
ICS研究所では、今回の講座シリーズと並行して、製造業のサイバーレジリエンスの重要性をより広めるために、「MONOist」というモノづくり系メディアで定期的に関連するコンテンツを公開する予定です。サイバーセキュリティに関する知識を深めつつ、日本の製造業の競争力向上に貢献する姿勢を貫いていきます。
代表取締役社長の村上正志氏は、「このシリーズが多くの企業にとってクリティカルな課題であるCRA対応を助ける道具となり、同時に国際市場での信頼を得るための支えになれば」と語ります。「守りの要素」だけでなく、製品のセキュリティを強化する「攻めの姿勢」も忘れずに取り入れた内容となっています。
まとめ
製造業におけるサイバーセキュリティは、ますます重要性を増しています。ICS研究所の提供するこの全30講座の動画シリーズは、EUサイバーレジリエンス法への対応を行うために必要な知識を、体系的かつ実践的に学べる価値あるプログラムです。導入を検討している企業にとって、ぜひとも活用したい資源と言えるでしょう。
詳細は
公式ウェブサイトを訪れて確認してください。