武蔵野大学、国内初のAIその他の学修支援サービス「AI先輩」を導入
東京都江東区に位置する武蔵野大学が、通信教育部の心理学専攻を対象に、AIを活用した革新的な学修支援サービス「AI先輩」を10月から導入することを発表しました。この「AI先輩」は、OpenAI社のGPTsを基に開発され、国内の教育機関としては初の試みとなります。
AI先輩の目的と機能
「AI先輩」は、授業で使用される教材や講義内容をしっかりと学習しており、学生からの質問には教科書に基づいた明確な回答を提供します。また、教科書に記載のない情報についても、自分の知識を活かして補足介入を行うことで、学生の理解を深める手助けをします。これにより、学びの中で感じがちな孤独感や、分からない点を質問することの難しさを解消することが目指されています。
孤独感の解消と柔軟な学び
通信教育の一つのデメリットは、学生が孤独感を抱きやすい点です。しかし「AI先輩」を活用することで、学習者は気軽にサポートを受けられるため、より主体的かつ効果的に学ぶことが可能になります。先行して試用した通信教育部修了生からは、「難しい定義がわかりやすく整理され、モチベーションが上がった」、「一人学習でもつまずきを軽減できた」、「興味の深掘りやおすすめ図書の提案があり、学びが広がった」といった高評価が寄せられています。
導入計画と対象科目
「AI先輩」は、10月からのトライアルを経て、通信教育部の心理学専攻に在籍する学生が対象です。具体的な対象科目は以下の通りとなります。
- - 1年次「心理学概論」(基幹科目、受講者数:1190人)
- - 2~4年次「心と体の健康」(共通科目、受講者数:800人)
- - 2~4年次「行動療法」(専門・応用、受講者数:226人)
この多様な科目に対応することで、より多くの学生が「AI先輩」の恩恵を受けることが期待されています。
武蔵野大学の革新
1924年に設立された武蔵野高校から始まったこの大学は、長年にわたり人格教育を重視し続け、2004年から男女共学の体制に移行しました。以降、13学部21学科、13大学院研究科、通信教育部を擁する総合大学として発展を続け、未来の教育に向けた改革も進めています。また、2019年に国内初のデータサイエンス学部、2021年にアントレプレナーシップ学部を開設し、AIや持続可能性をテーマにした学びを提供しています。この努力により、2050年に向けて必要なクリエイティブ人材の育成を目指しています。
さらに、武蔵野大学は、創立100周年を迎える2024年に世界初のウェルビーイング学部を設立する計画も進めています。
皆さんもこの「AI先輩」を通じて、学びの新しい形を体験してみてはいかがでしょうか。詳しい情報は、
こちらからアクセスできます。
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