不登校児童の支援を進化させる英検対策講座の始まり
特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所(以下、リヴォルヴ)は、2023年度において不登校や学習障害(LD)を抱える子供たちを対象とした新しい取組、英検5・4級対策講座を開始しました。この講座の目指すところは、厳しい状況にある子供たちの自信を育て、彼らを取り巻く教育環境をより豊かにすることです。
背景:不登校の現状と英語教育のニーズ
リヴォルヴが設立された2000年から23年の間に、英語学習に必要な知識は急速に増加しましたが、同時に不登校の子供たちも増えました。2023年度には不登校の生徒数が34.6万人に達するという厳しい現実もあります。そうした中で、経済的、地理的な理由から萎縮することなく、必要な学びにアクセスできることが重要です。
近年、英語の苦手意識を抱える子供たちが教室に訪れる回数も増えており、リヴォルヴはこのニーズに応えるための新たなプログラム開発に取り組みました。
ライズ学園の取り組み
リヴォルヴが運営する「ライズ学園」は、不登校やLDを持つ子供たちにとっての安心できる居場所を提供しています。ここでは、ただ教え込むのではなく、子供たち自身が学びたいときに手を取れる、創造的な環境を整備しています。
ライズ学園での支援は、子供たちの日常生活で自然に英語を取り入れ、それを自信に変えていくことに重点を置いています。こうした取り組みは急激に広がり、県外からも多くの子供たちが入園を希望し、待機者が常に存在する状況となっています。
新たな英検対策講座の目的
新たに始まる英検対策講座は、以下の目標を持っています。
1. 不登校やLDを抱える子供たちが、リヴォルヴの実践を通して自身の強みを知ること。
2. 子供たちの自信を高め、人生全体のウェルビーイングを支援する。
3. 収益をもとに、Web教材やアプリの開発を進め、さらなる支援を可能にする。
4. 他の教育関係者と協力し、ともに成果を共有する。
英検を選ぶ理由
不登校の背景に、読み書きに困難を抱えるケースが多くあります。その中にも、意外なことにゲームを通じて英単語を自然に覚えている子供たちが存在します。そこでの英検は、自らの学びを試せる機会だけでなく、短期間で必要な英語力を養う助けともなるのです。英検の合格は、再登校を目指す子供たちにとって、自信を持って一歩踏み出すきっかけとなるのです。
講座の詳細
英検5級および4級の講座は、「eラーニングコース」と「伴走コース」の2種類が用意されています。
- - 1st ステップ:各問題の理解を深めるため、15~20分の動画で解説を行います。これらはいつでも繰り返し視聴可能です。
- - 2nd ステップ:実施形式に沿った問題に挑戦することで、実力を養います。
- - 3rd ステップ(伴走コースのみ):オンラインでのライブ解説に参加し、疑問点を解消する機会があります。
さらに、学習履歴の管理機能により、自分の進度を確認しながら学びを深めることができます。この講座は、普及価格で提供されており、多くの子供たちに門戸を開いています。
結語:未来のための支援
リヴォルヴの新しい取り組みは、ただ単に教育の場を提供するだけではありません。彼らの目指すところは「学びたい」と感じる瞬間を逃さず、すべての子供たちが自分らしく成長できる戦略なのです。この新たな英検対策講座が、未来への扉を開く一助となることを期待しています。