高槻市が大阪府森林組合との災害復旧協定を結びました
高槻市は、市域の約50%を占める森林を活用した災害復旧のため、大阪府森林組合と協定を締結しました。この協定は、台風21号によって大きな被害を受けた市山間地域の復旧経験を生かし、今後の災害対応における連携を強化することを目的としています。
協定締結の背景
平成30年9月に襲来した台風21号では、高槻市の山間地域で多数の倒木が発生しました。この際、大阪府森林組合は高性能の林業機械を導入して倒木処理作業に取り組みました。そして、森林を再生に向けて適切な樹種の選定や植栽、さらには表層崩壊の防止策を講じるなど、復旧作業をきめ細やかに行いました。
この復旧作業を経て、同組合は「市山間地域を台風被害から復旧させた経験を基に、高槻市の災害対応業務を支援したい」との申し出を行い、今回の協定が結ばれたのです。
協定の内容
この協定により、高潮や暴風雨などによる自然災害が発生した場合、大阪府森林組合は以下の業務を実施します。
- - 危険倒木の伐採や除去
- - 伐採木の収集運搬
- - 伐採木の保管および処分(破砕や再生利用)
もちろん、これに加えて、市が必要だと認めた災害業務についても協力を行います。また、事前に動員される人員と必要な資機材の確保も定められており、迅速な対応が可能になります。
シンポジウムでの意気込み
協定締結式は29日に行われました。代表理事の栗本修滋さんは「私たちが持つ技術を活かし、災害復旧に全力で取り組む」と力強いメッセージを発信しました。
また、高槻市の濱田剛史市長も「将来の災害発生に備えるための協定締結は非常に意義深い。これから両者が協力し合い、防災力の向上に努めていきたい」と語りました。
これからの展望
高槻市と大阪府森林組合の協力体制が強化されることで、地域の防災意識が高まり、将来的な被害の軽減に繋がることが期待されます。また、森の保全や管理の重要性も再認識され、持続可能な地域づくりにつながることでしょう。
今後の活躍が楽しみです。