新しい消火の形、布!
2023-03-02 10:27:22

消防車132台分の消火水に相当する布、EV火災対応のファイヤーブランケット登場

消防車132台分の消火水に匹敵するファイヤーブランケット



日本初上陸となるBridgehill社のファイヤーブランケットが注目を集めています。この製品は、EV(電気自動車)やリチウムイオンバッテリー火災に特化した高耐熱素材を採用しており、通常の消火方法とは一線を画しています。

高耐熱性とその性能



ファイヤーブランケットは、最大1,500度の燃焼温度に耐えることができる炭素系素材、グラファイトをベースに製造されています。このため、ガソリン車やディーゼル車だけでなく、長時間高熱を放つEV火災にも耐えられるのです。この布を火災車両にかけることで、瞬時に火や煙、有毒ガスを内部に閉じ込めることができ、ガソリン車やディーゼル車の火災であれば、約20分で消火できるというのが大きな特徴です。

環境に優しい消火方法



従来の消火方法では、水や泡消火薬剤を使用するため、有害物質を含む煙と消火水が大量に発生します。しかし、このファイヤーブランケットは水を用いず、煙も出ないため、環境への負荷が少ない点が魅力です。消火活動における環境保護の観点からも、この製品は非常に注目されています。

使い方の簡便さ



使い方も簡単です。専用のスマートバッグからファイヤーブランケットを取り出し、広げて対象物を覆うだけ。さらに、ブランケットを車両と地面にしっかりと密着させることで、火が自然に収まるまで待つことができます。時間にして数十秒の作業で手軽に消火準備が整い、消火隊が到着するまでの火災制御方法としても効果を発揮します。

製品ラインナップ



このファイヤーブランケットにはいくつかの異なるモデルがあり、用途に応じて選べます。車両火災用としては『Car Pro X(カープロエックス)』や『Car Standard(カースタンダード)』があり、リチウムイオン電池用の『Lithium(リチウム)』、電動バイクやキックボード、工場用の『Extreme(エクストリーム)』、さらにはフォークリフト向けの『Forklift Standard(フォークリフト スタンダード)』も用意されています。これにより、多様な火災シーンに対応可能です。

企業への提案



この製品は、プロの消防隊に加え、道路管理者や大型駐車場の業者、バッテリーを扱っている倉庫や工場など、多岐にわたる業界での使用が可能です。火災対策として、この環境に優しい選択肢を提案することは、日本の安全を守る上でも重要です。

最後に



最近では、2021年にテキサス州で発生したテスラモデルSの火災事件を例に挙げると、消火に使用された水量が約106,000リットルにのぼったことが話題になりました。本製品の導入によって、こうした大規模な消火活動を大幅に軽減する可能性も秘めています。これからの火災対策のスタンダードとして、ファイヤーブランケットの需要は高まることでしょう。

会社情報

会社名
ヨネ株式会社
住所
京都府京都市中京区西ノ京西中合町23
電話番号
075-821-1185

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