伝統の技が息づく、古くなった腰籠の再生
創業明治27年(1894年)から続く竹材専業メーカー、竹虎株式会社山岸竹材店は、長年培ってきた技術で、古くなった竹製品の修理にも力を入れています。
今回公開された動画では、お客様から預かった「スズ竹の腰籠」の修理の様子が詳細に紹介されています。この腰籠は、長年の使用により、底に大きな穴が開き、口部分の籐も朽ち果てていました。
スズ竹は、東北など寒冷地で育つ細く丈夫な竹で、真竹よりも強度と柔軟性に優れているとされています。しかし、高知県では入手が困難なため、今回の修理では晒した真竹を使用しました。
職人は、スズ竹のヒゴ幅に合わせて真竹を丁寧に割り、手作業で修理を行いました。大きな穴は丁寧に塞ぎ、籐かがりで補強することで、腰籠は再び丈夫な状態に生まれ変わりました。
竹虎代表取締役社長 山岸義浩氏の言葉
動画では、竹虎代表取締役社長の山岸義浩氏が、修理された腰籠について説明しています。
「この腰籠は、使用時の腰への当たりがやわらかく、長時間使用しても疲れにくいのが特徴です。長い年月を経た竹細工が再び使えるようになり、伝統技術や道具が次世代に受け継がれていく文化を感じてもらえたら幸いです。」
修理を通して伝わる、竹細工の文化と職人技
竹細工職人が減少している現状の中、竹虎は職人の技術を守り、伝統的な竹細工を長く愛用できるよう、修理の依頼に応えています。
今回のスズ竹の腰籠の修理は、竹虎の技術と伝統へのこだわりを象徴する一例です。動画を通じて、日本の竹細工の奥深さと職人技の美しさを感じてみてください。
竹虎のこだわりと伝統
竹虎は、虎斑竹(とらふたけ)をはじめとした様々な竹製品を製造・販売しています。環境問題にも積極的に取り組んでおり、竹炭や竹酢液なども製造しています。
動画はこちら
【竹虎】もうダメだ!大きな穴の開いてしまった古いスズ竹腰籠を修理したら生まれ変わった!
https://youtu.be/0mlrnnidLzM
ぜひ動画をご覧いただき、竹虎の職人技と伝統の竹細工の魅力に触れてみてください。