秋田県にかほ市の新農業プロジェクト
株式会社INGENは、千葉県松戸市に本社を置く農業スタートアップです。このたび秋田県にかほ市から企業誘致の認定を受け、地元の農業振興を目的とした新たなプロジェクトに乗り出しました。INGENは「収穫予測」と「収益補完作物」のアップデートを基に、温暖化や市場の変動による農業の採算確保を目指しています。
「骨太リーフマン(ソフトケール)」とは?
INGENが推進する新たな作物「骨太リーフマン」は、収穫する季節を問わず安定した品質を保てる葉物です。特徴は、栄養価の高さとやわらかい食感です。この作物はカルシウムやGABAを豊富に含む一方で、従来のケールにありがちな苦味が少ないため、食べやすさが際立っています。また、加熱調理や生食のどちらにも適応するため、料理の時短にも寄与します。
プロジェクトの背景と目指すもの
2024年度には、秋田県の援助により、にかほ市やJAしんせいとの協力のもと、骨太リーフマンの栽培検証を行いたいと考えています。この作物を秋田初の葉物ブランドとして確立し、広域での販路開拓を視野に入れています。生産者を支援し、計画に基づいた出荷を推進することで、安定した作物供給に貢献します。
産地リビルドプロジェクト
の一環として、INgENが目指すのは「契約型産地」の確立です。農家が品質と納期を重要視し、持続可能な環境を作り出すことが求められています。これまでの県外市場出荷では、消費者のフィードバックが限られており、品質向上に向けた努力が不足していました。しかし、にかほ市内の企業「ロンド」との連携により、地域内での評価市場を形成し、農家が直接成果を感じられる仕組みを構築していく予定です。
骨太リーフマンの作物としての役割
骨太リーフマンは、他の主要作物(稲やねぎ、花き)と組み合わせることで、農家の収益を安定させる補完作物となります。このモデルは、相場の変動を受けにくい特性を活かし、主要作物の価格が不安定な際でも収益の底支えを行います。これにより、農家の経営安定性を高めていく狙いです。
今後の展望と課題
今後の計画として、秋田市や東京都などの需要が高い市場に向けた販売検証を行い、販路開拓を強化します。また、野菜生産の技能講習やサポート体制を整え、地域全体の農業経営を強化するための基盤を築いていくことを目指します。このプロジェクトは地域活性化にも貢献し、持続可能な農業の新たなモデルを確立することに期待が寄せられています。
お問い合わせ先
株式会社INGENに関する情報や具体的なお問い合わせ先は、公式ウェブサイト(
INGEN公式サイト)をご覧ください。