北三陸ファクトリー、J-Startup TOHOKUに選ばれる
株式会社北三陸ファクトリー(本社:岩手県九戸郡洋野町、代表取締役CEO 下苧坪之典)は、東北経済産業局と仙台市が支援する「J-Startup TOHOKU」に選定されたことを発表しました。この取り組みは、東北地域における有望なスタートアップが注目を集め、その成長を支えるものです。
「J-Startup TOHOKU」では、成長期待度や独創性、市場優位性などを基準に、推薦員の推奨を経て選ばれる仕組みで、北三陸ファクトリーは、この選定を通じて更なる事業の成長が期待されます。
北三陸ファクトリーの使命
北三陸ファクトリーは「北三陸から、世界の海を豊かにする」という使命を掲げており、主にウニを中心としたサステナブル・シーフードの提供に力を入れています。地球温暖化などの影響で、海藻が消失し、ウニが増えすぎている現状—磯焼け—に対し、短期間でウニを再生する取り組みを進めています。この「ウニ再生養殖技術」は特許を取得しており、使用する飼料や養殖容器がその一環です。
環境問題への取り組み
現在、磯焼けは日本を含む多くの国で問題視されており、ウニの餌となる海藻の減少が深刻化しています。この状況に対し、北三陸ファクトリーは従来の痩せたウニを廃棄するのではなく、美味しいウニとして再生する技術を確立しました。この技術により、2ヶ月という短期間でウニを成長させることができ、海藻の再生にも寄与することが期待されています。
また、北三陸ファクトリーはオーストラリアに現地法人を持ち、国際的に事業を展開しています。サステナブル・シーフードを世界中で提供することで、海洋生態系の再生に貢献することを目指しています。
代表の思い
代表取締役の下苧坪之典氏は、「J-Startup TOHOKUに選定されて大変嬉しく思います。持続可能な産業を築くためには、グローバルな視点で資源を大切にし、革新的な未来を作る必要があります。私のUNIversal Actionは『世界中の仲間と共に、世界の海を豊かにする』です」と語っています。これは、海藻が豊かに生い茂り、好循環が生まれる状態を目指すものです。
今後は、日豪の協力をもとに、サステナブルなシーフードの生産と藻場の再生に繋がる具体的なアクションを重ねていく方針です。北三陸ファクトリーはいかにして、世界の海を守りつつ、美味しいシーフードを提供するのか、その挑戦に期待が高まります。
会社情報
- - 社名: 株式会社北三陸ファクトリー
- - 関連会社: 株式会社ひろの屋、KSF Australia Pty Ltd、Tasmania Blue Seafood Pty Ltd、一般社団法人moova(モーバ)
- - 所在地: 岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1
- - 設立: 2018年10月1日
- - 代表者: 代表取締役 下苧坪之典
- - 事業内容: 農林水産加工物の製造加工・販売、6次化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発
- - URL: 北三陸ファクトリー公式サイト