JamfとMicrosoft、5年間のパートナー契約を締結
米国ミネソタ州に本社を置くJamf(NASDAQ: JAMF)は、Apple製品の管理およびセキュアな運用における標準的なソリューションを提供する企業として、Microsoftとの間で5年間のパートナー契約を結んだことを発表しました。この契約により、両社は共通の顧客に対して、MicrosoftのクラウドとAI技術を活用した新たなソリューションを提供する体制を強化していきます。
この協業は、Apple製品を企業内で効率的かつ安全に活用することを支援するための重要な一歩です。Jamfの製品は、2024年後半からMicrosoft Azureでホストされ、Azure Marketplaceでの購入が可能になる予定です。これにより、JamfはAzureを通じて、マイクロソフト環境でのクラウドベースのソリューション提供を拡充します。
Jamfが見込む顧客のメリット
Jamfの顧客は、Appleデバイスの管理・セキュリティに関連するニーズに対して、堅牢かつ拡張可能なソリューションを享受できるようになります。また、企業のIT環境においてクラウド基盤の利用が増加している中、Azureのセキュアな環境を活用し、包括的なアプローチを実現することが期待されています。
Jamfの主任戦略責任者であるヘンリー・パテル氏は、「このパートナーシップにより、ユーザーが望むApple製品のエクスペリエンスを保ちながら、現代の働き方を支えるためのツールを提供できることを嬉しく思っています」と述べています。
パートナーによる新たなチャンス
Microsoftの南北アメリカ・グローバルパートナーソリューションズ担当VP、プリシラ・ラハム氏も「マイクロソフトはパートナーとの協力を強化し、顧客がAIトランスフォーメーションの時代に適応し成功するために必要な支援を行うことが重要です」と語り、Jamfの参加を強く支持しています。
この契約により、Jamf Proなどの主要製品はAzure Marketplaceで購入できるようになる予定で、特にMicrosoft製品を使用する企業にとっては、簡素化された調達プロセスが期待されています。コミュニティ全体がこの新しい提供モデルによる利点を享受することができるでしょう。
JamfとMicrosoftの過去の協力
JamfとMicrosoftは、2017年からの戦略的な協業を通じて、Appleデバイスを支援するためのソリューションの開発を進めてきました。最初は条件付きアクセス機能を提供し、今ではID管理やエンドポイントセキュリティとも連携しています。最近では、Microsoftのエンタープライズツールとの統合を通じて、顧客がAppleデバイスを効果的に管理できるよう、数多くの改善がなされています。
2023年にはMicrosoftインテリジェント・セキュリティ・アソシエーション(MISA)のメンバーとなり、セキュリティの強化に寄与しています。2024年には、Microsoft Copilot for Securityに関する新たなパートナー関係も築かれ、より効率的な脅威対応が期待されます。
結論
JamfとMicrosoftの提携は、Appleデバイスの管理とセキュリティ向上のための重要なステップであり、今後の展開に期待が寄せられています。顧客はこの新しいクラウドベースのソリューションを通じて、より安全でスムーズな操作を享受できるようになります。今後の進展に目が離せません。詳細については、
Jamfの公式サイトをご覧ください。