ゲットワークスが切り開く水冷GPUサーバーの新時代
株式会社ゲットワークスが新潟県湯沢町で展開する「湯沢GXデータセンター」は、コンテナ型データセンターの新たな可能性を示しています。このデータセンターでは、複数のサーバーベンダーの水冷GPUサーバーを一つのコンテナ内で稼働させるサービスが開始され、その自由度と効率性が注目を集めています。
この新サービスは、サーバーベンダー間での機器仕様の違いを、ゲットワークスが独自に開発した技術で包括的に制御することによって実現されています。これにより、ユーザーは特定のベンダーに縛られることなく、自らの事業計画や運用ニーズに合わせた最適なシステム構成を選択することが可能となります。これによって得られるコストパフォーマンスも業界内で高く評価されています。
ゲットワークスは2018年から、コンテナ内に水を引き入れ、サーバールームを冷却するシステムを導入しています。このノウハウを活かし、特にGPUなどの高発熱体を直接冷却する新たな技術、DLC(直接液体冷却)の導入に成功しました。サーバーメーカー毎に異なる水冷ソリューションの仕様に対処するため、実証実験を重ね、ベンダーフリーの水冷環境を実現するまでに至ったのです。
しかし、この進化は容易に達成できるものではありませんでした。異なる仕様を持つ水冷サーバーや冷却装置を統合するには、高度な配管や制御機構が必要です。ゲットワークスのコンテナ型データセンターは、拡張性が高いため、こうした課題を克服するための最適な環境を提供しています。また、運用においても高い技術が要求されるため、水漏れセンサーや各種検知システムを自社独自のDCIM(データセンターインフラ管理)や自動制御に統合し、安全性を確保した運用体制を構築しています。
この新たな水冷ソリューション提供に関しては、WEBやメールでの問い合わせが可能で、さらに2024年3月に開催される「DATA CENTER JAPAN」においても詳細を直接お話しできる機会があります。興味がある方はぜひ訪問してみてください。公式サイトからの事前登録が必要です。
企業概要
ゲットワークスの歴史は、2013年に発表したコンテナ型データセンターから始まりました。これまで多くの実証実験を行い、省エネルギーや再生可能エネルギーの活用にも取り組んでおり、各自治体との連携を図っています。2024年12月時点で285台のコンテナ型データセンターが設置されており、電力系企業や医療機関など、厳しい要件を満たす顧客への納入も多数実績があります。
また、ゲットワークスの成功の一因は、AIや高速演算のニーズに合わせた3,000台以上のサーバーと10,000枚以上のGPUを運用している点です。完全自社設計・国内生産により迅速な納品を実現し、お申し込みから最短10日で運用開始が可能です。
ご関心のある方は、ぜひゲットワークスの公式サイトを訪れて最新のサービス情報をチェックしてください。