製造業の未来を拓く『スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン』
株式会社日本能率協会コンサルティング(JMAC)は、製造事業者それぞれの経営課題を起点とした、デジタル技術を活用した革新的な製造プロセス最適化手法をまとめた『スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン』を発行しました。
このガイドラインは、経済産業省(METI)と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が共同で企画推進し、JMACが長年培ってきたものづくり企業改革のノウハウを基に作成されました。
変化を捉え、変革を加速する指針
現代の製造業は、グローバル化、デジタル化、サプライチェーンの複雑化など、多くの変化に直面しています。このような状況下で、企業は変化を的確に捉え、柔軟に対応できる体制を構築することが求められます。
本ガイドラインは、画一的ではなく、製造事業者が自社の課題や状況に合わせて、スマート化の道筋を描くための考え方や視点、目指す姿を具体的に示しています。
ものづくりの全体プロセスを最適化する「マニュファクチャリングチェーン」
本ガイドラインでは、設計から販売・サービスにいたるまで、ものづくりの全体プロセスを4つのチェーンで構成する「マニュファクチャリングチェーン」という概念を提唱しています。
エンジニアリングチェーン: 製品・工程設計を中心とした技術と情報の伝達
サプライチェーン: 材料調達から商品納入までの「もの」を中心とした業務
プロダクションチェーン: 自社の製造リソース(人、設備、工法、ノウハウ)による加工
サービスチェーン: 顧客接点と直接かかわるサービス
変革課題を明確化する「変革課題マップ」
ガイドラインでは、各チェーンにおける具体的な変革課題を整理した「変革課題マップ」が掲載されています。これは、製造事業者が自社の課題を明確化し、スマート化プロジェクトの計画を立てるための思考テンプレートです。
スマート化プロジェクトを成功に導くための設計方法
スマート化プロジェクトを推進する際には、適切な計画と実行が不可欠です。本ガイドラインでは、プロジェクト設計、推進体制、スケジュール設定、そして具体的なモデル事例を掲載し、スマート化構想を実現するための実践的な指針を提供しています。
JMACが提唱する次世代工場の完成図
JMACは、長年、ものづくり経営の改革を支援してきた実績があります。本ガイドラインは、JMACが提唱する「次世代工場」の実現に向けた具体的な指針であり、製造業のデジタルトランスフォーメーションを加速させるための重要なツールとなります。
スマート化への第一歩を踏み出しましょう
製造業を取り巻く環境はますます変化していくでしょう。本ガイドラインを活用することで、製造事業者は自社の課題を克服し、自律的な組織への変革を推進することができます。ぜひ、本ガイドラインを参考にして、スマートマニュファクチャリングへの取り組みを始めてください。