TAOKE ENERGY、栃木県小山市での見学会が盛況に開催
2023年6月17日と23日、東京都港区に本社を構えるTAOKE ENERGY株式会社が、栃木県小山市にて系統用蓄電所の見学会を催しました。このイベントには、両日合わせて100名以上の参加者が訪れ、盛況な様子を呈しました。
充実のプログラム
この見学会は、大きく分けて二つのパートがありました。一つは事前説明会、もう一つは実際の現地見学です。事前説明会では、TAOKE ENERGYの開発・技術担当者が、蓄電所の「丸ごと販売」モデルについて詳しく解説しました。特に、同社が持つ総合的な対応力、土地選定から行政調査、電力申請、設計・施工、さらには市場運用に至るまでの一貫した対応が強調されました。実際、同社の全国での実績として、50件以上の系統用蓄電所の開発を挙げ、その取り組みを具体的に紹介しました。
技術力の紹介
特に注目すべきは、TAOKE ENERGYの独自技術です。冗長化かつモジュール化設計を採用したEMS(エネルギー管理システム)の制御応答速度が1秒未満であることが説明されました。この応答速度は、一次調整力市場が要求する基準をクリアしており、技術力の高さを示しています。参加者からは「蓄電池システムの構造や運用技術について理解が深まった」との評価も寄せられました。
現地見学の様子
事前説明会の後には、実際の蓄電池システムやPCS(パワーコンディショナー)、EMSシステムを見学する時間が設けられました。参加者は、設備内部やシステムの詳細を見学し、実際に目にすることで技術への理解をより一層深めることができました。
蓄電所について
今回見学した「栃木県小山市高圧蓄電所」は、小山市の郊外に位置する施設です。用地面積は1457㎡、出力は約2MW、蓄電容量は8.14MWhです。システム構成には、変圧器の役割を果たすキュービクルやパワコン、EMS、遠隔監視システムを管理するコンテナ、さらにCATL社製の「EnerOne+」蓄電池ラック20台が含まれています。
具体的なデータ
- - 事業用地面積: 1457㎡
- - 蓄電池システム出力: 1.97MW
- - 蓄電池容量: 8.14MWh
- - 受電電圧: 6.6kV
新規事業者向けのサービス開始
TAOKE ENERGYは今後、系統用蓄電所への投資や設備導入を考えるお客様向けに、「電力申請用資料」の無償提供を開始することを発表しました。これは、実際の案件に基づいた具体的な申請書類や技術資料を含むもので、事業の初期段階をサポートする内容となっています。所定の覚書を締結すれば、誰でも利用可能です。
今後の展望
同社は、今後も全国各地で見学会を開催し、系統用蓄電所事業の理解促進と普及に寄与していく計画を立てています。こうした取り組みにより、業界の発展を支援し、より多くの人々に蓄電所の重要性を理解してもらうことを目指しています。