岩手県滝沢市に導入された新システム
株式会社やまびこが、岩手県滝沢市にある葉の木沢山活動センターにおいて、世界初となる「マルチハイブリッドシステム」を導入しました。このシステムは、再生可能エネルギーと電力の安定供給を融合させたもので、未来の電源供給のモデルとなることが期待されています。
マルチハイブリッドシステムとは
やまびこの独自開発によるエネルギーマネジメントシステム(K-EMS)を基にしたこの電源供給システムは、太陽光発電、蓄電池、エンジン発電機を統合しています。この組み合わせにより、停電や災害時にも安定した電力供給が可能になり、地域住民にとっても安心な避難環境が整います。また、平常時には再生可能エネルギーの利用を最大限に高め、脱炭素化への一環として機能します。
災害時への対応策
滝沢市では、災害時の電力供給が途絶えてしまう問題があり、その解決策として非常用発電設備の整備が求められていました。今回導入されたマルチハイブリッドシステムによって、
- - 非常時における安心・安全な避難環境の提供
- - 地域レジリエンスの向上
- - 再生可能エネルギーの活用による脱炭素化の推進
が実現されることとなりました。
記者発表会の様子
2025年12月18日、葉の木沢山活動センターでは、やまびこ社と滝沢市による記者発表会が行われました。当日は、やまびこ代表取締役社長の久保浩氏と、滝沢市の武田哲市長が出席し、システムの意義や期待される効果について挨拶しました。久保社長は、このシステムが設備導入に留まらず、地域防災のモデルケースであることを強調し、武田市長はこの取り組みによって地域産業の振興にもつながることへの期待を述べました。
記者会見では、実際に設置されたマルチハイブリッドシステムを前に、報道関係者向けに導入の経緯やシステムの特長についての説明がありました。この新たな試みは、多くのニュースメディアに取り上げられ、記者からの質問も相次ぎ、注目の高さが伺えました。
今後の展開と期待
やまびこは、このマルチハイブリッドシステムを災害に強い街づくりの先駆けとして位置付け、全国の自治体や企業への導入を進めていく考えです。エネルギーソリューション事業をさらに強化し、持続可能な未来の実現に向けた新たな一歩を踏み出しています。
このシステムの具体的な内容としては、次のような機材が含まれています。
- - 太陽光発電システム: 9.56KW
- - マルチハイブリッドキューブ: MHC-10
- - システム専用発電機: DGM25MKCPD/MHB1
詳細については、やまびこの公式ウェブサイトで確認できます。
やまびこ製品情報
会社概要
やまびこは、KIORITZ、shindaiwa、ECHOの三つのブランドを展開し、小型屋外作業機械や農業用管理機械、一般産業用機械の開発・製造・販売を行っています。環境に配慮した製品開発に取り組み、持続可能な未来を支える企業としての役割を果たしています。
- - 本社所在地: 東京都青梅市末広町1-7-2
- - 代表者: 代表取締役社長執行役員 久保浩
- - 公式URL: やまびこ