「スポーツを止めるな」災害支援活動の新たな一歩
2023年9月28日と29日、一般社団法人「スポーツを止めるな」に所属するアスリートたちが能登を訪れ、災害支援活動を実施しました。本活動は、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)との連携によって行われ、TEAM JAPANに選ばれたアスリートたちが参加しました。この活動の目的は、単なるスポーツ支援に留まらず、地域社会との交流を深め、共に復興を目指すことにあります。
支援活動の内容
今回の訪問では、能登地域の学生たちとの交流イベントやビーチクリーンといった環境保護活動が計画されていました。
地元住民との交流
初日には、七尾市の一本杉通り商店街で地元住民とのディスカッションが行われました。アスリートたちは地域のニーズを理解し、どのようにスポーツが地域振興に寄与できるのかを話し合いました。このような意義深い交流を通じて、アスリートたちは地域の声を直に聞く貴重な体験をしました。
海岸清掃
さらに、輪島市門前町の海岸でビーチクリーン活動が行われました。参加した8名のアスリートたちは、海岸に打ち寄せられたゴミを拾い、一緒に作業した地域の人々とともに清掃活動を行いました。この清掃活動は、地域住民との共同作業を通じて、環境意識を高め、地元の人々との絆を深める機会となりました。
学校での交流体験
二日目は、穴水町の穴水中学校で地元の学生たちとの交流が行われました。アスリートたちは競技体験を提供し、スポーツの楽しさを伝えました。競技を通じて、生徒たちがアスリートの生の声を聞くことができ、夢を育む機会を提供しました。また、彼らの体験談や競技にかける思いを聞けることは、学生たちにとっても非常に貴重な経験となりました。
参加アスリートの紹介
本活動には、次のようなオリンピック強化指定選手が参加しました:
- - 西村 光稀(スキー、スノーボードクロス)
- - 石井 さやか(テニス)
- - 岡澤 セオン(ボクシング)
- - 馬塲 柚那(アイスホッケー)
- - 渡辺 瑠伊(馬術)
- - 橋本 将都(カヌー、スプリント)
- - 河合 利亜斗(テコンドー)
- - 高杉 柊吾(クリケット)
これらのアスリートたちは、自らが持つスポーツの力を地域へ還元しようと、積極的に参加しました。特に岡澤選手は、ボクシングにおける競技経験を交えながら、学生たちとの会話を楽しんでいました。
今後の展望
「スポーツを止めるな」の活動は、単独のイベントで終わることなく、今後も地域とのネットワークを広げていく予定です。地域の子供たちとアスリートがより深く関わることができるよう、1スクール・1アスリートを基本に据えた中長期的な支援を目指しています。これにより、スポーツを通じた地域との絆を深め、自然災害に強いコミュニティ作りに貢献します。
お問い合わせ
本活動に関する取材申し込みや詳細のお問い合わせは、以下のメールアドレスにご連絡ください。
[email protected]
地域の未来を支えるためには、スポーツの力が非常に重要です。アスリートたちの活動を通じて、多くの人々が被災地に目を向け、共に支え合う姿勢が広がっていくことを期待しています。