ゲームで繋がる相談室「GAME CHILLAX」プロジェクト始動!青少年の非行防止に向けた革新的試み
近年、増加する青少年の非行問題に対し、未然防止策の必要性が叫ばれています。この深刻な社会問題に対し、セガ エックスディー、富士通、そして認定NPO法人カタリバの3社は、新たな取り組みとしてオンラインゲームを活用した相談支援プロジェクト「GAME CHILLAX(ゲームチラックス)」を始動させました。
本プロジェクトは、ゲームという青少年にとって身近なツールを通じて、悩みを抱える若者と専門スタッフであるユースワーカーとのコミュニケーションを促進することで、非行の芽を摘むことを目指しています。 多くの若者が熱中するゲームという共通の場を活かし、専門家によるサポートを自然な形で提供することで、従来の相談窓口では難しかった、若者へのアプローチを目指しています。
実証実験:角川ドワンゴ学園の生徒を対象に効果を実証
プロジェクトの第一弾として、学校法人角川ドワンゴ学園の生徒6名を対象に実証実験を実施。オンライン上で、生徒とユースワーカーがペアとなり、約1時間ゲームをプレイしながらビデオ通話を通じて交流を行いました。
その結果、全てのペアにおいて、会話が途切れることなく、プライベートな話題に触れるケースも見られました。この実験は、ゲームという共通の体験が、年齢や立場を超えた円滑なコミュニケーションの促進に繋がる可能性を示唆する結果となりました。ゲームを通じて、若者たちは自身の悩みを打ち明けやすくなり、専門家との信頼関係を構築できることが示されました。
各社の強みを活かした連携
本プロジェクトでは、各社の専門性を最大限に活かすことで、高いシナジー効果を生み出しています。富士通はIT技術、セガ エックスディーはゲーム開発と社会実装のノウハウ、そしてカタリバは長年の青少年支援経験を活かし、それぞれの強みを融合させています。
富士通は、生成AIやマッチング技術などを活用した相談空間の実装を実現。セガ エックスディーは、ゲームを社会課題解決に役立てるという独自の視点で、プロジェクトを推進しています。そしてカタリバは、長年培ってきた青少年支援の知見を活かし、より多くの若者への支援を目指しています。
今後の展望:より広範な青少年支援へ
「GAME CHILLAX」プロジェクトは、実証実験で得られた成果を踏まえ、更なる発展を目指しています。 今後は、SNSを活用したアウトリーチ活動など、支援を必要とする青少年へのアプローチ方法を多角的に検討、実行していく予定です。
また、ゲーム業界を目指す若者たちにとって、本プロジェクトが新たなキャリアの選択肢となる可能性も模索していきます。ゲームを活かした社会貢献活動という新たな可能性を提示することで、青少年の未来を切り開く一助となることを目指します。
企業概要
富士通株式会社: 長年にわたり、ITソリューションを提供し、社会課題の解決に貢献してきた大手企業。今回のプロジェクトでは、先進的なIT技術を提供することで、相談空間の構築を支援しています。
株式会社セガ エックスディー: ゲーム開発を専門とする企業。エンターテインメント性の高いゲーム開発力と、社会課題解決への積極的な姿勢で、プロジェクトに参画しています。
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認定NPO法人カタリバ: 青少年支援を専門とするNPO法人。長年の経験と実績に基づいたノウハウを提供し、プロジェクトを推進しています。
結論
「GAME CHILLAX」プロジェクトは、ゲームという新しいアプローチを通じて、青少年の非行問題という複雑な課題に取り組む、革新的な試みです。関係各社の連携と、実証実験で得られた成果は、この取り組みが社会に貢献する可能性を示しています。今後の展開にも期待が高まります。