京漆匠 象彦がフランス・パリで新境地を開く
日本の美しい伝統工芸としての漆器がもたらす魅力を、世界に発信する重要な場として位置づけられている国際ビエンナーレ「Révélations」が、2023年6月7日から11日までフランス・パリで開催されます。このイベントには、世界中から集まったアーティストや職人が出展し、特に高級工芸品の魅力を紹介します。
「Révélations」とは?
「Révélations」は、フランスの高級工芸品を代表する組織であるAtelier d’art de Franceが企画した大規模な国際見本市です。2年ごとに開催されるこのイベントでは、厳しい審査を通過したクリエイターたちが集結し、約350の作家や職人による作品が展示されます。これは単なる展示の場でなく、世界中のアートやクラフトとの交流の場としても注目されています。
出展する京漆匠 象彦の歴史
京都の地で1661年に創業した「京漆匠 象彦」は、歴史ある漆器専門店として、伝統的な技術とデザインを現代に受け継いでいます。創業以来360年の歴史を持ち、漆器の輸出貿易や職人の育成にも力を入れるなど、業界の舵取り役を果たしてきました。象彦の作品には、例えば日常使いに適した食器やインテリア商品などがあり、その美しさは世界中から評価されています。
新たな挑戦と作品の展示
今回のビエンナーレでは、京漆匠 象彦が特に注力している新たなデザインの作品も展示します。建築家の岸和郎氏によるデザイン監修のもと、従来の漆器の枠を超えた斬新な作品が注目を集めるでしょう。中でもアクリルを素材に使用したアロマスタンドなど、新たな素材感を感じられる作品は、来場者の興味を引くポイントです。
イベントの詳細
- - 名称:Révélations
- - 会期:2023年6月7日(木)〜11日(日)
- - 会場:Grand Palais Ephémère
- - 住所:Plateau Joffre, 75007 Paris
- - 入場料:25€(事前予約制)
- - 主催:Atelier d’art de France
- - URL:Révélations公式サイト
伝統を継承しつつ革新を追求
象彦は、漆器制作の伝統を守りながらも、特に最近では海外ブランドとのコラボレーションにも力を入れています。例えば、ヴァシュロン・コンスタンタンやモンテグラッパとのコラボレーションにより、漆器の新たな可能性を広げる試みを続けています。これにより、伝統的な技術が現代のニーズに応える商品へと進化しています。
公式ウェブサイトやSNSでも新作情報やイベントの様子などを発信しているので、チェックしてみてください。象彦が北フランスの地で新たな風を吹かせる瞬間を、ぜひ現地で体験してみてはいかがでしょうか。