震災支援事例集公開
2021-03-26 07:00:01

復興庁が震災支援の事例集を無料公開、復興の取り組みを振り返る

今年の4月18日、復興庁は「岩手/宮城/福島民間出向者による東日本大震災被災地産業復興支援事例集2012-2020」を無料で公開しました。この事例集は、2012年2月の復興庁発足以来の9年間にわたる産業復興の取り組みをまとめています。具体的には、47の民間企業や団体から派遣された139人の政策調査官が、復興庁本庁や被災地自治体へと出向し、それぞれの専門知識を活かして復興プロセスに貢献してきた様子を詳述しています。

この事例集は、復興支援に携わるさまざまな民間出向者の奮闘を振り返り、特に政策調査官の活動に焦点を当てています。各関係者との対談形式で、被災地との関わりや具体的な活動内容が紹介されています。事例として取り上げられているのは、地域マッチング「結の場」や、山田町役場、山元いちご農園、サムライアロハ、双葉町役場、おのづか食品といった6つです。

まず、「結の場」の事例は、地域資源を活用したマッチング支援の重要性を示しています。大企業との連携により、支援企業の展開や地域の活性化に寄与する活動が行われている様子が記されています。

次に山田町役場の事例では、三陸鉄道の復旧活動に関わる取り組みが紹介されています。京阪電鉄から派遣された2名の技術者と山田町の職員との座談会により、復興に向けた具体的な努力が共有されています。

山元いちご農園の取り組みは、被災直後からの事業再建の過程を描いています。ここでは、KDDIから派遣された政策調査官が、最新のIT技術を取り入れた農業の実現にどう貢献したのかが具体的に紹介されています。

また、仙台発のアロハシャツブランド「サムライアロハ」についても取り上げられています。この事例では地域雇用の創出や、着物のリメイクによる持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指した取り組みが詳述されています。

双葉町役場の事例では、高齢者から子供たちへの支援の視点が示されています。政策調査官は、地域のニーズを把握し、それに応じた提案を行い、現地の発展につなげる活動を行ってきたことが伝えられています。

おのづか食品の事例では、震災後の市場ニーズに柔軟に対応する取り組みが考察されています。商談会での質の向上を図り、成約率を改善するためのセミナーや専門家の支援を活用した経験が共有されています。

さらに、事例集の内容を元にした動画も制作されており、復興庁の公式YouTubeチャンネルでの公開が予定されています。この動画では、特に山田町と双葉町の取り組みに焦点を当てた内容となっています。復興庁のYouTubeチャンネルで、これらのコンテンツを視聴することができます。

いずれの事例も、被災地復興に向けた多様な試みを反映しており、地域の力を結集して新たな未来を目指す姿勢が強調されています。今後も、このような実践を通じて、さらなる復興の進展が期待されています。

会社情報

会社名
復興庁
住所
東京都千代田区霞が関3丁目1−1中央合同庁舎 4号館
電話番号
03-6328-1111

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