新技術共同研究募集
2021-05-27 08:00:01
新たな細胞解析技術への挑戦!オンチップ・バイオテクノロジーズの共同研究募集
新たな細胞解析技術への挑戦!
株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズが、革新的なマイクロ流路チップを用いたセルソーター「On-chip Sort」と、油中の水滴を利用した新しいハイスループットスクリーニング技術の共同研究を呼びかけています。これらの技術は、生命科学研究や創薬の分野での進展を促進することが期待されています。
先進的な装置「On-chip®Droplet Generator」
このベンチャー企業は、「On-chip®Droplet Generator」という装置を開発し、エマルジョンやゲルマイクロドロップ(GMD)を簡単に大量に生成することができます。この装置を用いることで、微小区画に細胞や微生物を個別に封入し、これらを小規模な反応場として利用する方法が注目されています。
具体的には、On-chip®Droplet Generatorを使って、一度に数百万個のエマルジョンを生成し、特定の機能を持つ細胞や微生物を短時間に抽出・解析できるのです。これにより、抗体産生細胞や高生産性の微生物株の特定が可能となり、創薬のスピードが飛躍的に向上します。
セルソーター「On-chip Sort」を用いた新しい解析手法
また、「On-chip Sort」は世界で初めての交換型マイクロ流路チップを採用したセルソーターで、微小区画の解析及びソーティングが可能です。これにより、特定の細胞や微生物を選択的に分離することができ、従来の技術と比べて多様性に優れています。
この技術では、特別な蛍光標識を利用することで、さらなる分離精度を実現。自社開発の装置により、サンプルの再解析や再分離も容易になり、非常に稀な細胞の検出も可能です。
共同研究の募集と研究費
今回の共同研究を通じて、独自のハイスループットスクリーニング方法を確立しようとしています。これに伴い、「第1回研究費オンチップ・バイオテクノロジーズ賞」として、研究費50万円を提供し、同社の装置も無償で貸与します。この機会を通じて、新しいバイオテクノロジーの展開に貢献できる絶好のチャンスです。
ウェビナーの開催
また、微小区画を用いたハイスループットスクリーニング技術に関するウェビナーも予定されています。5月28日には、産業技術総合研究所の野田尚宏先生をお迎えし、「Water-in-oil(w/o)ドロップレットを活用した微生物探索・獲得のためのハイスループット技術」と題した講演が行われます。参加は無料で、多くの方々に登壇していただきたいと考えています。
企業概要
株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズは、2005年に設立され、東京都小金井市に所在します。代表取締役社長の小林雅之氏が率いるこの企業は、細胞解析と分離技術を革新することをミッションに掲げ、製品の普及に努めています。自社開発の各種装置を通じて、生命科学分野のイノベーション創出を目指しています。
研究者や関心を持つ方々は、ぜひこの共同研究の機会に応募し、ウェビナーにも参加してみてはいかがでしょうか。詳細な情報はオンチップ・バイオテクノロジーズの公式ウェブサイトをご確認ください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ
- 住所
- 東京都小金井市中町2-16-17
- 電話番号
-
042-385-0461