オカムラ、サステナブルな製品開発を加速する「カーボンニュートラルデザイン」を策定
オフィス家具大手の株式会社オカムラは、2050年度のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として、「カーボンニュートラルデザイン」の考え方を策定しました。これは、製品の原材料調達から製造、販売、使用、廃棄までのライフサイクル全体でCO2排出量を最小限に抑えることを目指すものです。
オカムラは、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、1997年から「GREEN WAVE」を掲げ、環境配慮型製品の開発に取り組んできました。2021年には、製品のライフサイクル全体で資源の有効活用を目指す「サーキュラーデザイン」を策定し、2022年には製品のCO2排出量を正しく計算し、排出権付きの製品を提供する「カーボンオフセットプログラム」を導入するなど、積極的に環境負荷の低減に取り組んでいます。
今回の「カーボンニュートラルデザイン」の策定により、オカムラは製品ライフサイクル全体でのCO2排出量削減をさらに強化します。具体的には、原材料調達から製造、販売、使用、廃棄までの各段階において、CO2排出量の少ない材料の採用、製造プロセスの改善、効率的な輸配送、部品の共通化による製品の長寿命化などを推進します。
「カーボンニュートラルデザイン」に基づく取り組み例
オカムラは、タスクシーティング「ポータム」など、環境配慮型製品の開発を進めています。ポータムは、配送効率を向上させる分割梱包、リサイクル素材を使用したファブリック、リサイクルされた樹脂脚など、さまざまな環境配慮を取り入れた製品です。
さらに、オカムラは2030年度のCO2排出量削減目標を2020年度比50%と設定し、国際的なイニシアチブ「SBTi (Science Based Targets initiative)」による認定を取得しています。気候変動問題への貢献、カーボンニュートラルの実現、サプライチェーン全体での地球環境負荷の低減、サーキュラーエコノミーの推進、持続可能な自然資源の利用と保全など、多角的な視点から環境負荷の低減に取り組んでいます。
オカムラの「カーボンニュートラルデザイン」は、企業が環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献するための具体的な取り組みとして注目されます。