カワニシが帳票出力DXサービスで業務効率化に成功
岡山県岡山市に本社を構える医療器材商社、株式会社カワニシが、株式会社オプロが提供する帳票出力DXサービス「帳票DX」を導入しました。この取り組みは、医療業界特有の複雑な帳票管理に対応しつつ、現場の負担軽減とヒューマンエラーの削減を目指すもので、カワニシにとっては業務プロセスの大幅な改革の第一歩となっています。
導入の背景
カワニシは、地域医療を100年以上支えてきた歴史ある企業で、現在約700名の従業員を抱える業界のリーダーです。医療機関や取引先ごとに異なる帳票フォーマットへの対応が求められる中、営業担当者はExcelを用いて情報をコピー&ペーストし、納品書や見積書といった帳票を手作業で作成していました。この方法は属人化しやすく、ミスが発生することも多くありました。
業務効率アップを阻む課題
カワニシは、次のような課題に直面していました。
- - 2,000以上の仕入先メーカーと6,000以上の顧客医療機関の多様な独自ルールへの対応
- - 医療器材の納品時に必要な複数の書類をセットで出力しなければならないこと(返品時にも同様)
- - 書類作成、管理、保管のために社内に多くのExcelやAccessデータが存在
これらの要因は業務の効率化を阻む要因となっており、カワニシは新たな解決策を模索していました。
DX推進の取り組み
社長直轄のプロジェクトとして、カワニシは業務効率の改善を目指して現場主導で取り組みを開始しました。その中で、帳票作成の自動化が可能な「帳票DX」の導入が実施されることが決定しました。このサービスは、アカウント数に制限がなく、700名を超える従業員を持つカワニシにとって、非常に魅力的な選択肢となりました。
導入の効果
「帳票DX」導入後、これまで手作業で最大30件の帳票を個別に作成していた業務が、ワンクリックで一括出力できるようになり、工数が大幅に削減されました。データがkintone上で一元管理されているため、従来のコピー&ペーストによる転記ミスは解消され、内部統制の観点でも帳票運用の正確性が向上しました。
さらに、カワニシは契約社員の労働契約書についても帳票DXでの管理を進めており、GMOサインとの連携によって電子署名のプロセスも整備しています。このような流れで、業務全体の効率化と可視化を目指しています。
帳票DXの概要
「帳票DX」は日本のビジネスに欠かせない帳票業務をデジタル化するサービスです。SFA/CRMなど、さまざまな業務支援ツールと連携することで、データを自由にデザインできる帳票として出力します。また、直感的なデザインツールにより、業務の内製化を支援し、電子契約サービスやクラウドストレージ、AI-OCRとの連携によってプロセスの自動化を実現しています。加えて、電子帳簿保存法やインボイス制度などの法改正にも対応しています。
詳細の導入事例やサービスについては、以下のリンクをご覧ください:
カワニシのDX推進は、地域医療を支える新たな一歩となり、今後のさらなる業務改善が期待されています。そして、オプロは「make IT simple」を信条に、企業の新たなビジネス価値創出をサポートする役割を果たしていくことでしょう。