自治体の情報セキュリティを支える新たなAI技術
行政の現場で、AI技術の活用が進んでいます。しかし、その一方でセキュリティ面での懸念も高まっており、個人情報の漏洩を防ぐための対策が求められています。その解決策として、Polimill株式会社が開発した「QommonsAI」が注目を集めています。2026年4月1日から実施予定の新機能を通じて、自治体の情報ガバナンスを支えるために、3層防御機能が強化されます。
QommonsAIの新機能
新たに追加される「個人情報自動検知」「禁止ワードブロック」「検知・ブロックログ」の3機能は、それぞれ以下の役割を果たします。
1.
個人情報自動検知:この機能は、職員が生成AIにプロンプトを入力した瞬間から、個人情報のパターンをリアルタイムで監視し、誤って機密情報を送信しないよう警告を表示します。必要に応じて、送信そのものをブロックすることも可能です。
2.
禁止ワードブロック:各自治体固有の情報を設定することで、その情報が含まれる入力を自動的に遮断します。たとえば、特定のプロジェクト名や内部の人事関連用語など、機密情報が漏洩することを防ぎます。
3.
検知・ブロックログ:この機能により、実際にどのような情報が入力され、どのように対処されたのかを全てログとして記録し、管理者が監視できるようになります。これによって、ガバナンスの透明性が向上します。
多層的な情報ガバナンス
従来のガイドラインでは、職員自身の意識に基づいて情報管理が行われていましたが、これでは十分には機密情報を守れないリスクがあります。そこで、「QommonsAI」は、技術的な仕組みを通じてルールの実効性を高め、組織全体で情報漏洩を防ぐ体制を強化することが求められています。これにより、職員は安全にAIを活用できる環境が整います。
例えば、住民対応課では、住民からの問い合わせに対する洋文を生成する際に、無意識に氏名や住所が含まれることを防ぐことができます。税務課や福祉課では、マイナンバーが含まれる文書作成時に自動でブロックが行われることで、個人情報の管理が容易になります。こうした機能により、各業務の特性に応じた柔軟な情報管理が可能になります。
未来の情報ガバナンスへ
生成AIの導入が進む中、「利活用を進めたいが情報漏洩を恐れる」というジレンマに対して、QommonsAIはシステムによる解決策を提供します。これにより、自治体は安心してAI技術を活用し、住民サービスをより向上させることができるでしょう。すべての自治体において、個別の状況に応じたカスタマイズが可能で、画一的な制限では構築できない実践的な情報ガバナンスが実現します。
QommonsAIについて
QommonsAIは、Polimill株式会社が開発したもので、全国700以上の自治体で利用されています。サービスは、直接自治体に提供されるため、迅速な対応が可能で、現地での導入研修も行われています。その他にも、既存のログ管理機能との連携を強化し、監査等でも活用される情報整理が進められています。
公式サイトでは、詳細な機能や導入事例も掲載されていますので、ぜひ御覧ください。コストパフォーマンスに優れたこのAI技術を活用することで、自治体はさらなるサービス向上を図ることができるでしょう。
なお、監視機能が充実することで、職員の働きやすさも向上することが期待されます。「QommonsAI」が築く新たな情報ガバナンスの未来に期待が高まります。