新たな時代に必要なCQとは?
現代ビジネスの現場では、異なる文化や価値観を持つ人々と連携することが日常的になっています。こうしたバックグラウンドの異なるメンバーが集まるチームにおいて、リーダーシップのスタイルや組織文化をどう変えていくべきなのでしょうか。その答えを示すのが、宮森千嘉子氏による新刊『強い組織は違いを楽しむ CQが切り拓く組織文化』です。
書籍の概要
本書は2025年4月26日に全国の書店で発売され、Harvard Business Reviewでも取り上げられた内容を踏まえ、現代ビジネスパーソンに欠かせない「CQ(文化の知能指数)」について実践的に学べる指南書です。
組織文化の変革に興味のある人事担当者や経営層を対象にした本書は、さまざまな企業の導入事例を通じてCQの考え方や実践的なアプローチを解説しています。また、書籍に付録として提供される「組織文化インサイト診断」により、読者自身が所属する組織の文化を可視化し、現状をチェックできる機会を提供しています。
多様性を生かした組織作りの重要性
最近の調査によると、2023年10月末の時点で日本国内における外国人労働者の数は約182万人に達し、前年比で5.5%増加しました。この流れは今後も続くと予想されており、2040年には600万人に達する見込みです。このような状況下で、異なる民族や歴史背景を持つ人々と働く機会が一般化する中、文化を超えて共創する能力がビジネスにおける必須スキルとなるのです。
「文化を超える力」が求められるBANI(脆い、不安定、非線形、不可解)時代においても、組織としてのパーパスを明確にし、それに基づいた文化づくりが逆に競争優位につながるポイントになるでしょう。
CQを高めるための方法
本書では、CQを高めるために必要なステップがいくつか解説されています。具体的には、まず現場の状況を正しく把握し、次に目指す文化を定義します。そして、リーダーがその文化を体現し、行動基準を策定・見直しを行っていくことが重要です。このプロセスを通じて、組織全体としてのCQを強化していく手法を学ぶことができます。
おすすめの読者
特に、組織文化の変革に取り組んでいるマネージャーや経営層、多様性を活かしたリーダーシップに興味を持つ方、そして異なるバックグラウンドを持つメンバーとの協働を考えている方にとって、これは必読の一冊と言えるでしょう。
今後の展望
この書籍の発表に合わせて、4月25日(金)にはオンラインで出版記念セミナーを開催します。宮森氏自身が登壇し、書籍の内容を活かした具体的な方法について解説します。興味のある方はぜひチェックしてください。
新たな組織文化の在り方を学ぶためのベストプラクティスが詰まった本書を手に取り、あなたの組織でも“違いを楽しむ”文化を育んでみませんか。