世界一のロボット心臓手術を支える渡邊医師の挑戦

心臓外科分野において、渡邊剛医師が誇る功績の一つにロボット手術技術があります。特に、ソフトウェア支援ロボット「ダビンチ」を駆使した手術では、彼が2019年に執刀した件数が世界一となりました。この成功は、患者が受ける負担を大幅に減少させる画期的な手法の成果です。

渡邊式キーホール手術とは

渡邊医師が採用する「キーホール手術」は、従来の大きな切開を必要とせず、数カ所の小さな穴から心臓の手術を行います。この手法により、術中の出血量が限られ、術後の痛みも軽減されるため、患者は手術後すぐに社会復帰が可能となります。また、外見的なダメージも少ないため、美容的な観点からも評価されています。当院では、僧帽弁閉鎖不全症のほぼ全ての患者にこのロボット手術を提供しています。

ウルフーオオツカ法の導入

さらに、当院では心房細動に対して新たな治療法、「ウルフーオオツカ法」を取り入れています。この手法は、体への負担を軽減しつつ、短時間の手術で脳梗塞のリスクを減らすことができます。大塚俊哉医師がセンター長に就任し、専用の低侵襲心房細動手術センターを開設したことでさらにその効果が期待されています。手術は約30分で終了し、入院期間も3日と短く、術後の抗血栓薬の服用が不要になることで、患者の心理的負担も減少します。

セカンド・オピニオンへのアプローチ

心臓に不安を感じている多くの患者が、主治医への遠慮からセカンド・オピニオンを躊躇することがあります。しかし、心臓は一度壊れてしまうと取り返しがつきません。そのため、患者は術前に不安を感じた時点で、ためらうことなくセカンド・オピニオンを求めるべきです。当院では、24時間ネット外来を通じてセカンド・オピニオンの相談を受け付けています。