大和リースが挑むサーキュラーエコノミー
大阪市中央区に本社を置く大和ハウスグループの大和リース株式会社は、環境に優しい新たな取り組みとして、大阪城公園から廃棄物を活用した「生体水」を開発しました。この生体水は、剪定されたクスノキから生成した100%植物由来のアロマであり、持続可能な社会の実現に向けての重要なステップとなります。
生体水とは?
生体水は、低温真空抽出法を用いて、水や溶剤を使うことなく作られています。この技術により、年間約8トンのクスノキの剪定枝が有効利用され、生体水として再生されます。さらに、この生体水は外部機関による安全性試験や蚊の忌避効果の確認も受けています。これにより、市民が安心して利用できるアロマ製品へと生まれ変わりました。
公園事業におけるSDGsの推進
大和リースでは、生体水を活用したミストシャワー体感イベントを昨年から試験的に実施しており、今年度は本格的に製造と提供を開始します。この活動は、SDGsの目標達成に向けた一環として位置づけられています。特に、クスノキの香りに包まれながら爽やかな体感をもたらすことで、公園利用者に自然の癒やしを提供します。
具体的な取り組み:ミストシャワー体感イベント
今年の夏、大阪府内の2つの公園でミストシャワー体感イベントを開催する予定です。このイベントでは、一般社団法人公縁クロス機構と連携し、ミスト車を使用して生体水の噴霧を行います。参加者は、クスノキのアロマによるリフレッシュ感を体感し、心身ともに癒やされる時間を楽しむことができるでしょう。
地域貢献と持続可能な公園運営
大和リースは、指定管理者制度や公募設置管理制度を活用し、全国の公園に民間のノウハウを取り入れたパークソリューションの提供を続けています。これにより、都市公園の魅力を高め、地域住民の生活の質を向上させることを目指しています。
さらに、同社は慢性的な廃棄物問題に取り組み、地域と密接に連携しながら持続可能な公園づくりを進めています。生体水の取り組みは、地域の資源を大切にしながら、環境への負荷を軽減するための重要なモデルケースとなることでしょう。
未来への展望
今後も大和リースは、公園事業に関連する環境保護に努め、地域の持続可能な発展に寄与するための新たな試みを続けていきます。生体水のプロジェクトは、その一環として位置づけられ、自然と共生する未来に向けた重要なステップとなることでしょう。