愛知県のコムコグループがものづくりファンドと連携し新たな成長を目指す
愛知県のコムコグループがものづくりファンドと連携
愛知県豊田市に本社を構えるコムコグループ株式会社が、日本ものづくり事業承継基金1号ファンドとの資本業務提携を行ったことを発表しました。これは2023年2月に設立されたファンドにおける3件目の投資となり、今後の事業拡大に向けた一歩とされています。
コムコとの提携の意義
コムコ株式会社は1965年に設立され、主に産業機械の製造を手掛けています。特に熱交換器やパイプ加工、3次元の内外計測器の分野に特化し、高度な技術力を駆使して自動車関連や空調関連の企業に製品とサービスを提供してきました。今回の提携により、コムコグループは自身の事業承継の課題に対処しつつ、セレンディップ・ホールディングスとSBIグループが持つ広範なネットワークと経営支援のリソースを活かすことが可能になります。
具体的な成長戦略として、コムコは営業活動や技術開発の各機能を強化し、既存の取引先との信頼関係を深める一方、新たな国際市場での取引先開拓にも力を入れていく方針です。このような取り組みを通じて、コムコは持続的な成長を目指すとしています。
経営面での支援
セレンディップ・ホールディングスからは、製造業におけるPMI(M&A後の経営統合)に精通したメンバーが取締役として派遣される予定です。これにより、経営の安定化と成長が期待されており、今後の業績にも注目が集まっています。なお、本提携による2026年3月期の通期連結業績への影響は軽微であると見込まれています。
ものづくりファンドの概要
日本ものづくり事業承継基金1号は、愛知県名古屋市に所在地を持つファンドで、主に中小ものづくり企業を対象としています。その設立日は2023年2月3日で、ファンド規模は56.7億円にのぼります。無限責任組合員には日本ものづくり事業承継投資株式会社が名を連ねており、パートナーシップにはいくつかの地方銀行も含まれています。
今後の展望
コムコグループとものづくりファンドの提携は、今後の中小製造業における事業承継の新たなモデルを示すものと期待されています。これまでの投資実績からも、ファンドの目的であるものづくり企業の支援が着実に進んでおり、今後も新たなパートナーシップの構築を通じて、地域経済の活性化を図っていくことでしょう。
エコシステムの形成が進む中で、愛知県のものづくり企業がどのように成長を続けていくのか、注目が集まります。今後の展開に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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セレンディップ・ホールディングス株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市中区錦1-5-11名古屋伊藤忠ビル
- 電話番号
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052-222-5306