大槌町の新しいジビエ文化の誕生
岩手県の大槌町で、鹿の骨を利用したボーンブロスの開発プロジェクトが始まります。この取り組みは、野生鳥獣による農作物被害の問題解決と、捨てられている自然資源を有効活用することを目的としています。プロジェクト名は「大槌で育った鹿の命を『ボーンブロス』に変えてジビエ文化を広めたい」。期間は2022年8月4日から10月2日まで、クラウドファンディングプラットフォーム「ready for」で資金を募集中です。
プロジェクトの背景
日本では野生の鹿が農作物に対して大きな被害をもたらしています。そのため、年間約2万頭の鹿が捕獲されていますが、ほとんどが無駄に処分されているのが現状です。私たちは、捕獲した鹿の全てを効果的に活用し、命をいただくことへの感謝を表すべく、このプロジェクトを立ち上げました。肉や皮などは使われているものの、鹿の骨はほとんど活用されていません。この状況を打開するため、骨を利用したボーンブロスの開発に着手しました。
ボーンブロスの魅力
大槌町の鹿は、清らかな湧水と豊かな森林に恵まれて育ちます。この地域の栄養素を豊富に含んだ鹿の骨から取れる出汁は、健康的で美味しいと評判です。多くの町には地下水や川が豊富に存在し、そこで生息する淡水魚は水質の良さを証明しています。この天然の恵みから育った鹿の骨から取れるボーンブロスは、栄養満点の逸品と言えるでしょう。
割烹 岩戸との協力
プロジェクトの進行には、創業120余年を誇る「割烹 岩戸」の4代目、佐藤剛さんの協力が不可欠です。佐藤さんは新鮮な地元の食材を最大限に活かし、全ての調理工程に「意義」を持たせた料理を提供しています。彼は、大槌町の特産品を利用した新たな割烹料理として、ジビエを取り入れることで地域の魅力を広めようと奮闘しています。
プロジェクトのリターン
このクラウドファンディングでは、様々なリターンが用意されています。たとえば、300mlの大槌鹿骨を使用したボーンブロスや、1000gの食べ比べセット、さらには「割烹 岩戸」のフルコースを先着で提供するなど、多彩な特典が魅力となっています。地域の資源を活用し、新しい文化を生み出そうという熱意が込められています。
持続可能な未来を目指して
私たちOGSP(大槌ジビエサイクル推進協議会)は、このプロジェクトを通じて持続可能な社会の実現を目指しています。今後も、地域の資源を最大限に活用し、多くの人々にジビエの魅力を伝える活動を続けていきます。ジビエが日本の文化として認知されることを願い、皆様の応援をお待ちしております。
詳細は
プロジェクトサイトをご覧ください。